この記事では、「塑像」と「彫刻」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「塑像」とは?
手でこねていき、自分が作り出したい形にして作品に仕上げることを「塑像」【そぞう】といいます。
使う粘土は可塑性があるものを選び、柔らかくこねていくことで形が作りやすくなり、理想的な物の形に仕上げられるのです。
ふくよかに形作りたいときは新たにこねた粘土加えて形を作っていくため、作っている途中で簡単に加えて形を変えられます。
人物の顔を立体的に形作れるだけでなく、筋肉や彫りの深さ、シワ、厚みといった人の特徴や動きを繊細に再現できるのが利点です。
「彫刻」とは?
木や石を特殊な道具でときに深く、浅く彫って形作っていくものを「彫刻」【ちょうこく】といいます。
石膏の「彫刻」では、迫力ある人間や動物の動きを立体的に再現できます。
動物であれば怒りを表に出して吠える表情を立体的に表現したり、嘆きの表情を再現するなど石の味を活かした芸術作品が生み出されるのです。
また、大きな作品にも適していて、全身を立体的に彫れる彫り方でもあります。
木を彫っていく「木彫刻」は一木から細かい模様や形をときに太く細く彫っていき、動物や人物の動きを忠実に再現するわけです。
とくに、仏像や龍といった繊細な彫りを施してみせるのに適しています。
「塑像」と「彫刻」の意味
「塑像」と「彫刻」の意味を、分かりやすく解説します。
粘土をこねて柔らかくしてから形成していくわけです。
人間の喜怒哀楽を表したり、シワや頬の厚みを付けては年齢や性別を形どる場合もあります。
「塑像」なら動物や手、髪の毛にいたるまで動きを捉えて再現できるのが魅力です。
もう一方の「彫刻」は石や木を彫って作品にするもので、表情や動きに感情を込めて立体的な作品を生み出すのに最適な彫り方になります。
また、細い角や牙、波など独特な模様を表現するのに適しているため、宮大工や職人は個性を活かした繊細な「彫刻」作品を生み出すわけです。
まとめ
作品を生み出す人の気迫や個性が出る芸術作品について2つご紹介しましたが、実際にどのような点が違うか自分なりに比較してみるのも面白い発見となるでしょう。