この記事では、「事由」と「事情」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「事由」とは?
どうして問題が起きたのか、その事柄が生じた原因を解明するのが「事由」【じゆう】です。
なぜそのようになったか具体的な事情についてではなく、問題が起きた原因となる事実に目を向けて掘り下げるのです。
例えば、玉突き事故が起きたとき、実際は誰が一番先に問題が起きる原因を作った者であるかとことん事実を調べ上げて解明します。
「事情」とは?
起きた事柄がどのようにしてそのような状況になったのか、具体的な経緯を表すのが「事情」【じじょう】といいます。
使い方としては、「事情があって学校に遅れます」といい、問題が起きたので1時間目の授業に間に合わないと伝えるわけです。
このように、状況が悪化する訳や、人手が不足する理由になる根本的な原因に目を向けて探ります。
「事由」と「事情」の違い
「事由」と「事情」の違いを、分かりやすく解説します。
現象が起きたとき、果たしてその要因になる根本的な原因とは何かを解明することを「事由」といいます。
なぜ物事が発生したか具体的に原因を分かりやすく伝えることが大事なのです。
もう一方の「事情」は、たいてい自分にどういった問題が起きたか具体的な状況を伝えるとき使われています。
「諸事情」といえば金銭的に続けられない、身体的にもう仕事ができないといった理由から閉店したり、会社を休むわけです。
「事由」の例文
・『実家の家業を継ぐため、早期退職事由を上司に伝えて会社を後にした』
・『問題が起きないためにも、なぜ借金したか事由を明らかにしたい』
「事情」の例文
・『諸事情により、会社を今年いっぱいで退社したいと社長に伝えた』
・『優秀な人材が必要という事情から、求人サイトで若干名募集した』
まとめ
似ている漢字を使った言葉を2つご紹介しましたが、意味に違いがありますので、どのような場面でどう使えばいいか学んでみるといいでしょう。