この記事では、「確かに」と「確か」の違いを分かりやすく説明していきます。
「確かに」とは?
信頼できるさま、確実であるさまという意味です。
「確かに腕前のある職人だ」のような使い方をします。
ある職人は、信頼できる、技術力が優れていると評判です。
実際に仕事を頼んでみると、評判の通りに信頼でき、技術力に優れていました。
こういった信頼できるさまをいいます。
今度は支払いの場面で説明をします。
家賃を直接大家さんに手渡しします。
大家さんに渡したところ、大家さんはその場で、ピッタリ払っているか確認しました。
受け取った額はピッタリでした。
これを「確かに受け取りました」などといいます。
また、この言葉は前の言葉を受けて使用をします。
前に述べたことや相手が発言したことを受けて、それに同意する気持ちを表します。
「確か」とは?
この言葉には5つの意味があります。
1つめは、しっかりしているさまです。
歩き方がふらふらせず、しっかりとしているさまを「確かな足どり」などといいます。
2つめは信頼できるさまです。
ある情報を受け取りました。
これはいくつもの研究結果から導き出されたものなので、信頼できます。
これを「確かな情報」などといいます。
3つめは、働きや能力が正しい状態にあることです。
記憶力はまだ衰えていません。
これを「記憶力は確かだ」といいます。
4つめは、事実とあっていることです。
カゴの中にたくさんの鳥がいます。
正確な数を知りたいのですが、動いていてわかりません。
これは「確かな数はわからない」といいます。
5つめは、かなりの程度で信頼できると思われるときに用いる語です。
今日はあるものだ割引だと広告に書かれていた気がします。
この情報はかなりの程度で信頼できます。
これを「確か割引されていたはず」といいます。
「確かに」と「確か」の違い
「確かに」と「確か」の違いを、分かりやすく解説します。
信頼できるさま、確実であるという意味が似ています。
しかし、使い方はやや異なり、「確かに支払います」とはいいますが、「確か支払います」とはいいません。
また、前者は前に述べた事柄や相手の発言を受けて使うことがありますが、後者はそのような使い方はしません。
後者にはいくつもの意味があり、前者にはない意味も持っています。
まとめ
信頼できるさま、確実であるさまという意味を持つ点が似ていますが、同じ使い方はしません。