「片や」と「一方」の違いとは?分かりやすく解釈

「片や」と「一方」の違いとは?言葉の違い【2語】

似たような使い方をする言葉として「片や」「一方」があります。

この2つは具体的にどのような違いで使い分ければいいのでしょうか。

今回は、「片や」「一方」の違いを解説します。

「片や」とは?

「片や」とは、「相対するもののうちどちらか一つ」を指す言葉です。


「片や」の使い方

「片や」「片」とは「片側」「片面」など「二つあるうちのどちらか一つ」を意味する言葉です。

左右のうちのどちらかや二人組のうちのどちらか一人など対になる二つのもののうちどちらか一つを指し示す表現で、「片や」は二つのうち一つを除いた残りの一つを特に強調して指し示す時や比較する時に使います。

一般的には二つを比べてそれぞれを強調するときに用いることが多く、二つの差をはっきり示したい時に使われる表現です。


「一方」とは?

「一方」とは、「複数あるもののうちどれか一つ」を意味する言葉です。

「一方」の使い方

複数のうち他とは違うどれか一つを指し示す時に使います。

一般的には他のものはひとくくりにして扱いどれか一つだけが違う場合用いることが多く、「それまでに扱っていた他のものとは違うもう一つのもの」といったような意味合いで使われる表現です。

集団がまとまらずそれぞれ意見が異なるときなどに「一方」を使います。

「片や」と「一方」の違い

「片や」「一方」の違いは「人数」です。

どちらも直前に提示したものと違うものを提示するときに用いる表現ですが「片や」は二つあるもののうちの一つを指し示す時のみに使うのに対し「一方」は二つだけではなく三つ以上の場合にも使えるという違いがあります。

「片や」の例文

・『片やチャンピオン、片や挑戦者』
・『二手に分かれた探検隊は片や洞窟、片や密林へと足を進めた』

「一方」の例文

・『九人が賛成する一方で一人は強硬に反対している』
・『西海岸の開発が進む一方で東海岸の開発は遅れている』

まとめ

「片や」「一方」はとてもよく似た意味の言葉ですが人数の違いで区別されます。

それぞれの意味を正しく理解して使いましょう。