「別紙」と「別途」はどちらも別であることを意味する言葉です。
2つの言葉はどのような違いで使い分ければいいのでしょうか。
今回は、「別紙」と「別途」の違いを解説します。
「別紙」とは?
「別紙」とは、「別の紙」を指す言葉です。
「別紙」の使い方
報告書とは別に作成された資料や契約書に添付された注意書きなど、あるものとは別に用意された紙を指します。
一般的には特定の書類に添えて用意された別の紙を指す場合が多く、別に用意された資料や詳しい内容が書かれた書類など別添えの紙全般を指す意味で使う言葉です。
別ではあるものの強い結びつきのある内容の記載された紙を指す言葉なので、全く関係のない別の紙を指す意味で使うことはほとんどありません。
「別途」とは?
「別途」とは、「それとは別に」という意味で使われる言葉です。
「別途」の使い方
話の中心となっているものとは一緒くたに扱わず別に扱うことを意味します。
あるものとは異なる別な方法や用途を意味する言葉であり別の道や別の方面、別の使い方など基準となるものとは同じでないことを強調する表現です。
名詞としても使いますが副詞として使うことが多く、ある動作を他とは分けて行うことを示す意味で使われます。
「別紙」と「別途」の違い
「別紙」と「別途」の違いは「紙」です。
「別紙」は別の書類を別の用紙など異なる他の紙を指すのに対し、「別途」は別に支払ったり別に手続きしたりなど別扱いであることを表します。
「別紙」は紙に対してのみ使える限定的な言葉ですが「別途」はさまざまな行為や動作に対して使えます。
「別紙」の例文
・『詳しい内容は別紙に記載されている』
・『報告書に資料を別紙で添付する』
「別途」の例文
・『必要経費は別途支給する』
・『補助金は別途申請が必要だ』
まとめ
「別紙」と「別途」は別にするものが紙かどうかの違いで使い分けられています。
どちらも日常的によく使う表現なので意味を正しく理解しておきましょう。