この記事では、「付帯」と「付属」の違いを分かりやすく説明していきます。
「付帯(ふたい)」とは?
「付帯」とは、「主体となる物事に付け加えることや付け加わること」を意味する言葉です。
「付帯」の使い方
「付帯」は名詞としてや動詞として「付帯する」のように使われています。
「付属(ふぞく)」とは?
「付属」とは、主に「主体となるものに付き従っていることやそのもの」を意味する言葉です。
他に、「付属学校の略」や「師匠が弟子に教えを授け、さらに後世に伝えていくように託すこと」を意味する仏教用語としての意味も含まれています。
「付属」の使い方
「付属」は名詞としてや動詞として「付属する」のように使われています。
「付帯」と「付属」の違い
「付帯」の意味するところは主に「主体となるものに付け加える」という意味です。
対して、「付属」の意味するところは主に「主体となるものの中に含まれる」という意味です。
具体的な例を挙げると、「付帯税(ふたいぜい)」は本税とは別に付け加えて課せられる税のこと(延滞税や利子税など)であり、本税には含まれません。
したがって、「付帯」になります。
逆に、「付属学校」は大学の中に含まれる小中高等学校のことであり、大学に付け加えられた学校ではありません。
したがって、こちらは「付属」になるのです。
「付帯」の例文
・『このプランを契約すると、追加でお得なオプションが付帯する』
・『単なる民間伝承に様々な要素が付帯され、壮大な物語となった』
・『役職が上がるにつれて、権利と共に多くの義務が付帯する』
「付属」の例文
・『製品の付属品であるパーツをどこかに失くしてしまった』
・『学校に付属している図書館は多くの近隣住民に利用されている』
・『このコートには装飾品としてフードが付属している』
まとめ
「付帯」は「主体となる物事に付け加えることや付け加わること」を意味し、「付属」は主に「主体となるものに付き従っていることやそのもの」を意味する言葉でした。