この記事では、「幸多からんこと」と「幸あらんこと」の違いを分かりやすく説明していきます。
「幸多からんこと」とは?
幸多からんことは、さちおおからんことと読むべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば分かる事でしょうが、しあわせを意味する幸の漢字に、多いことといった意味がある多からんことの文字を付け加える事で誕生した言葉となっています。
以上の事から幸多からんことは、幸せが多く訪れるように、という意味を示すのです。
「幸多からんこと」の言葉の使い方
幸多からんことは、沢山の幸せが訪れますように、という意味で用いられる言葉となっています。
基本的に他者に多くの幸せが訪れるように願う言葉であり、結婚式や卒業式といった祝いの挨拶等で使用される事が多いです。
「幸あらんこと」とは?
幸あらんことは、さちあらんことと読むのが正解な言葉となっています。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、こうふく等の意味の幸の漢字に、ありますようという意味があるあらんことの文字を付け足す事でにより完成した言葉です。
故に幸あらんことは、幸せが訪れますように、という意味を表すのです。
「幸あらんこと」の言葉の使い方
幸あらんことは、幸福が訪れるように、という意味の言葉として使われています。
つまりは他者に幸せな出来事が訪れるように願う言葉であり、晴れの門出の祝いの言葉や年賀状の挨拶等として利用される事が多く見られる言葉です。
「幸多からんこと」と「幸あらんこと」の違い
幸多からんことと幸あらんことの文字表記を見比べれば、多かとあという文字の違いがある事に気付く事が可能です。
所がその他の文字は同じで、しかもどちらも他人の幸せを願うという同じ意味を所有している言葉同士となっています。
とはいえ幸多からんことの方が、より強く幸せの訪れを願う言葉です。
まとめ
2つの言葉は共通する文字が多くある上に、共に他者への幸せの訪れを願う言葉となっています。
ただし幸多からんことは、幸せが多く訪れますように、という意味であり、幸あらんことは、幸せが訪れますように、という意味の言葉です。
そのため相違点を見出すとすれば、幸多からんことの方が強く、幸せの訪れを願っています。