「孫」と「子孫」はそれぞれ何を表す言葉でどのような基準により区別すればいいのでしょうか。
今回は、「孫」と「子孫」の違いを解説します。
「孫」とは?
「孫」とは、「子の子」を指す言葉です。
「孫」の使い方
両親の間にできた命を「子」といいます。
子が成長して大人になりパートナーを見つけ設けた子を指す言葉が「孫」です。
血縁があり遺伝的な結びつきが認められる関係性だけではなく養子縁組によって認められた子の子に当たる関係性も「孫」に含まれます。
「孫」の中でも家に残る息子がパートナーとの間に設けた子を「内孫」といい、他家に嫁いだ娘が産んだ子を「外孫」といいます。
「子孫」とは?
「子孫」とは、「自分よりも下の家系に連なる血族」を指す言葉です。
「子孫」の使い方
自分の子や子が設けた子、子が設けた子が産んだ子などある人から見て下に連なる家系の人々を指す言葉です。
基本的には血縁関係で結ばれた人のみを指す言葉で嫁に来た人や婿に入った人など血縁のない人は含みません。
血統を受け継ぐ人全般を指す言葉であり具体的な基準はなく300年後に生まれた人であっても血縁があり家系に連なっていれば「子孫」です。
その時点で次の世代がいない血統の一番最後にあたる人のことを「末裔」といいます。
「孫」と「子孫」の違い
子にできた子が「孫」、子の子を含む血統のつながりがある人々が「子孫」という違いで区別されます。
関係的に2世代下に当たるのが「孫」で2世代だけでなく3世代や4世代など限りなく続く下の家系すべてが「子孫」です。
一般的に「孫」は数人から多くても数十人ですが「子孫」は家系が長く続くほどどんどん増えていき数百人、数千人になることもあります。
「孫」の例文
・『初めての孫が生まれる』
・『孫は目に入れても痛くないほど可愛い』
「子孫」の例文
・『子孫の繁栄を願う』
・『我が家は平家の子孫である』
まとめ
「孫」と「子孫」は指している対象が異なります。
どのような関係性を表しているのかを正しく理解して使い分けましょう。