「観賞用」と「鑑賞用」の違いとは?分かりやすく解釈

「観賞用」と「鑑賞用」の違いとは?分かりやすく解釈言葉の違い【2語】

「観賞用」「鑑賞用」はどちらも「かんしょうよう」と読みますが、具体的にどのような基準で使い分けられているのでしょうか。

今回は、「観賞用」「鑑賞用」の違いを解説します。

「観賞用」とは?

「観賞用」とは、「見て楽しむために使うもの」を指す言葉です。


「観賞用」の使い方

「観賞用」「観賞」とは「色や形を目で見て楽しむこと」を意味します。

一般的には自然物を見たり眺めたりして楽しむ際に用いられる表現で花の美しさを愛でたり満月を眺めて楽しんだりする行為を表します。

「観賞用」「用」「使い道」「用途」など使う目的のことです。

「観賞用」「観賞のために使うもの」のことで、目で見て楽しむために使うものを指します。

一般的には食用や薬用など実用のものと区別する意味で使うことが多く、食べるための野菜や薬にする草ではなく美しさを見て楽しむ花などに対して「観賞用」という表現を使います。


「鑑賞用」とは?

「鑑賞用」とは、「芸術性を理解し味わうためのもの」を意味する言葉です。

「鑑賞用」の使い方

「鑑賞用」「鑑賞」とは「作品に込められた思いや作られた背景などを理解し芸術を味わうこと」を意味します。

食器として使うための茶碗や説明するために書いた絵など実用の品ではなく、魅力を堪能するために作られた芸術作品を「鑑賞用」といいます。

「観賞用」と「鑑賞用」の違い

「観賞用」「鑑賞用」の違いは「味わい方」です。

どちらも役立てるためのものではなく良さを味わうためのものを指しますが色や姿など目で見て楽しむためのものを「観賞用」、深く理解し芸術として満足するためのものを「鑑賞用」といいます。

同じ作品でも見方によって表現は変わり生け花の美しさを見て楽しむ場合は「観賞用」、作品の意図や作者の気持ちに思いを馳せ芸術作品として評価する場合は「鑑賞用」になります。

まとめ

「観賞用」「鑑賞用」は対象に対する見方や味わい方で区別されます。

使い分けが難しい言葉ですがそれぞれの意味を理解しておきましょう。