「貼布」と「湿布」はそれぞれどのような意味で何が違うのでしょうか。
今回は、「貼布」と「湿布」の違いを解説します。
「貼布」とは?
「貼布」とは、「布を貼り付けること」を意味する言葉です。
「貼布」の使い方
端切れや当て布などの布をどこかに貼り付けることを指します。
布の種類や大きさ、目的などは問わず布を貼り付ける行為はすべて「貼布」です。
本来は糸を織って作られた布地を貼ることを表す言葉ですが一般的には布地のような薄いものを貼り付けること全般を表す意味で使われており、布以外に紙やビニールなどを貼り付ける行為も含みます。
「湿布」とは?
「湿布」とは、「治療のため患部に貼り付ける水分を含んだ医薬品」を指す言葉です。
「湿布」の使い方
出血を伴わない傷や筋肉の負傷治療に用いる医薬品で炎症をやわらげ痛みを抑える効果があります。
布地の表面に痛み止めや抗炎症などの効果を持った薬剤が塗布されており湿った面を押し当てるように患部に貼り付けることで治療効果を発揮します。
現在使われているものは本体に貼り付け効果があるため単体でも使用できますが、体を動かした時によれたり剥がれたりしないようテープやサポーターでとめるのが一般的です。
「貼布」と「湿布」の違い
布地を貼り付ける行為が「貼布」、治療のため患部に貼り付けて使う医薬品が「湿布」という違いで区別されます。
「貼布」は貼り付ける動作を表す言葉なのに対し「湿布」は貼る医薬品という物体を指す言葉です。
腰が痛い時に患部に貼り付けるのが「湿布」、「湿布」を患部に貼り付ける行為が「貼布」という違いで別されます。
「貼布」の例文
・『傷口にガーゼを貼布する』
・『破れたところに端切れを貼付して繕う』
「湿布」の例文
・『捻挫の治療に湿布を使う』
・『肩こりには湿布がよく効く』
まとめ
「貼布」と「湿布」はどちらも「布」という漢字が使われていますが意味は全く異なります。
それぞれの意味に合わせて正しく使いましょう。