「威厳がない」と「威厳がある」は具体的にどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「威厳がない」と「威厳がある」の違いを解説します。
「威厳がない」とは?
「威厳がない」とは、「堂々としておらず頼もしそうに見えない」という意味で使われる表現です。
「威厳がない」の使い方
近づきがたいほど堂々としていて厳格さを感じさせる風格のことを「威厳」といいます。
一般的には偉大さや立派さなど人としての格を感じさせる雰囲気を指す意味で使われることが多く、頼もしさや力強さにつながる個人の風格を表します。
立派さと頼もしさが感じられず頼りなく弱々しい雰囲気を示す表現が「威厳がない」です。
「威厳がある」とは?
「威厳がある」とは、「立派で堂々としており厳かさを感じさせる雰囲気を持っている」という意味で使われる表現です。
「威厳がある」の使い方
目に見えないが確実に存在する雰囲気を表す言葉で、周りの人が思わず身を引き締めるような厳格さを感じさせる人に対して用いられます。
言葉や態度に示さずともただそこにいるだけでプレッシャーを感じるようなはっきりとした存在感を持つ人に対して使う表現です。
味方にすればこの上ないほど頼もしく敵に回せば末恐ろしい力強さを感じさせるような立派な人物に対して使います。
「威厳がない」と「威厳がある」の違い
おごそかで堂々とした人を従えるような雰囲気を持たないのが「威厳がない」、そのような立派な雰囲気を持っているのが「威厳がある」という雰囲気の違いで使い分けられる表現です。
「威厳」の有無は個人的な資質によるところが大きいですが身に着ける衣装や場の雰囲気など演出によって加えられる部分もあります。
「威厳がない」の例文
・『オドオドしていて全く威厳がない』
・『優秀だが若すぎて威厳がない』
「威厳がある」の例文
・『国家元首は皆それなりの威厳がある』
・『威厳があるのは責任感を持っているからだ』
まとめ
「威厳がない」と「威厳がある」は感じられる雰囲気の違いで区別されます。
言動にも違いが出るので正しく理解しておきましょう。