「検収」と「計上」と「請求」の違いとは?分かりやすく解釈

「検収」と「計上」と「請求」の違いとは?生活・教育

世の中にはたくさんの言葉がありますが、その言葉の持つ意味の違いで特定の場面で多く使われる言葉があります。

そんな言葉の中で、主にビジネスシーンで使われることの多い言葉として、「検収」「計上」「請求」があります。

これらの言葉の違いはどこにあるのでしょうか。

この記事では、「検収」「計上」「請求」の違いを分かりやすく説明していきます。

「検収」【けんしゅう】とは?

「検収」とは、納入された品物、サービス、システムなどが発注通りのものなのか、正常に動作するものなのかを検査した上で受け取ることを意味します。

もし、検査した結果が不合格だった場合は、受け取りを拒否することになります。

例えば、ある機械の製造工場が業者に部品を注文し、後日業者が部品を納品してきたとします。

製造工場では、その部品が正常なものなのか発注数量通りか検査し、合格になったら業者が持ってきた伝票に検収印を押して返して検収終了となります。

この段階で、その品物は製造工場の持ち物となります。

基本的に、検収が終わっているものに関して後になって不具合が見つかっても、業者に無償修理や返品を依頼することはできません。

ただし、会社によって不具合が見つかった後の対応は違う場合があります。


「計上」【けいじょう】とは?

「計上」とは、全体の計算の中に、ある事を含めることを意味します。

企業において売上や費用を計算して帳簿に記録することを指します。

また、売上や費用の計算において、ある所に別なものを足して計算する時にも用いられます。

例えば、Aという費用とBという費用があったとします、そして、細かく分類するとAとBは種類の違うものです。

ですが今回は、帳簿を簡素化する為に、Aの中にBを足して、まとめて計算することにしました。

この場合、BをAに計上したということになるのです。

もちろん、全く別なものは計上できず、足しても問題のないものに限ります。


「請求」【せいきゅう】とは?

「請求」とは、品物やサービスを提供した相手に、金銭の支払いを求めることを意味します。

世の中、何かしらの品物やサービスの提供を受けるには、金銭の支払いが必要です。

提供する側が、発注した側に請求書を発行することで、金銭の支払いを求めます。

ですが、請求書を発行しなくても「請求」は発生しています。

日常生活においては、何かを購入する時にレジでお金を払って終わりなので意識しませんが、レジで「請求」は発生しているわけです。

「検収」と「計上」と「請求」の違い

「検収」とは、「発注通りに納品されたか検査して受け取る」ことです。

「計上」とは、「全体の中に、ある事を計算に加える」ことです。

「請求」とは、「品物やサービスを提供した側が、金銭の支払いを求める」ことです。

まとめ

「検収」「計上」「請求」の違いを説明してきましたが、明確に違うものでした。

日常生活ではあまり使われない言葉ですが、ビジネスシーンでは使われることの多い言葉です。

上手に使い分けて、お役に立てていただければ幸いです。