この記事では、「卑しい」と「賤しい」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「卑しい」とは?
品位に欠け、食べ方が汚らしいといった人を「卑しい」【いやしい】といいます。
元々は身分がかなり低く、地位すら確立していない者を指す言葉でした。
これが転じて汚らしい言葉を使う程度の低い者や貧しいなりした人を指すようになったのです。
現代ではみっともない行為したり、はしたないと思う行動する人を指して意味嫌う気持ちを伝えるとき使います。
「賤しい」とは?
社会的に地位が低く、品位に欠けた振る舞いを見せる者を「賤しい」【いやしい】といいます。
とにかく下品と感じる座り方や言葉の使い方、服の着こなしといったところに出ているのです。
このような人は心が狭く、寛容になれないため意地悪に見えてしまうでしょう。
金銭的に余裕がないので着る服もみずぼらしく、持ち物も安っぽいといった残念なところがあるわけです。
「卑しい」と「賤しい」の違い
「卑しい」と「賤しい」の違いを、分かりやすく解説します。
身分がとても低く、下品な振る舞いする者を「卑しい」といいます。
みっともない行動やあざとさがある行為する人も対象になり、忌み嫌われるのです。
このような者は金銭的にも心も貧しく、どこかみすぼらしいと思うところがあります。
もう一方の「賤しい」は「卑しい」をさらに強調した言葉であり、かなり貧しく、品位に欠けたみっともない者を意味するのです。
「卑しい」の例文
・『金持ちでも、品位に欠ける言葉を使っては卑しく見える』
・『貪欲でがめつい人は卑しく、本気で恋愛する気持ちになれない』
「賤しい」の例文
・『格好良い男性だが、身分が賤しいため結婚相手にはならない』
・『賤しい人は人をあざむき、金銭を盗み取るのがうまい』
まとめ
同じ読み方する言葉を2つご紹介しましたが、とくに下品で根性も悪いといった人を「賤しい」というと覚えておくといいでしょう。