「パラフィンオイル」と「灯油」の違いとは?分かりやすく解釈

「パラフィンオイル」と「灯油」の違いとは?生活・教育

最近キャンプ用品が様々なところで話題になっていますが、その中でもキャンプの雰囲気を盛り上げるのが「ランプ」です。

その「ランプ」には燃料が必要なのですが、その燃料によって扱い方や炎が変わってきます。

扱いやすいと言われているのが「パラフィンオイル」というものです。

それでは、この「パラフィンオイル」とはどういう意味でしょうか。

また、「灯油」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「パラフィンオイル」「灯油」の違いを分かりやすく説明していきます。

「パラフィンオイル」とは?

「パラフィンオイル」とは、簡単に言えば「ロウ」が液体になったもののことです。

一般的に「ロウ」と呼ばれているものには植物性のもの、動物性のもの、そして石油由来のものの3つの種類がありますが、燃料として使われている「パラフィンオイル」は石油から作られるものを言います。

蝋燭の芯に火をつけると、芯の周りで液体になっている部分が見えますが、これが「パラフィンオイル」です。


「灯油」とは?

「灯油」とは、石油を分留して生成された物質の中で、比較的低い沸点で分離できる油のことです。

「ガソリン」などに比較すると扱いやすいので、家庭で使用されるストーブなどの燃料としても使用されます。

キャンプに使用されるランプの燃料として用いられるものはストーブに使われるものと同じ「白灯油」で、ガソリンスタンドで購入できます。


「パラフィンオイル」と「灯油」の違い

「パラフィンオイル」「灯油」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの燃料は、もともとは石油から作られたランプなどに使われるものであることは同じですが、精製方が違い、それによってどう扱うかが違ってきます。

まず、石油は分留と呼ばれる含まれる物質の沸点の違いを利用して石油製品を作り出します。

沸点の低いものから「ガソリン」「灯油」「軽油」「重油」と分けられます。

そしてそれでも気化しないで残ったものが「重油残渣」であり、それを減圧蒸留した中に含まれている固形分が「パラフィンワックス」です。

つまり「パラフィン」「灯油」では沸点が全く違うということです。

そのように精製されたものなので、当然燃料としての発火点も違い、「灯油」の40度にくらべて、「パラフィンオイル」は80度以上になります。

発火点が高いということはある程度雑な扱いをしても、偶然燃えてしまうような危険性が低くなります。

まとめ

この記事では、「パラフィンオイル」「灯油」の違いを、解説してきました。

これらを燃料とした「ランタン」などは、そのあかり自体を楽しむのも目的の一つです。