「斡旋」と「紹介」と「仲介」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「斡旋」と「紹介」と「仲介」の違いとは?生活・教育

この記事では、「斡旋」「紹介」「仲介」の違いを分かりやすく説明していきます。

この3語は似た意味を持ちながら、それぞれ実施する人がどのような立場にいるのかが、大きな違いとなりますので、参考にしていただけますと幸いです。

「斡旋」とは?

「斡旋」とは、人や物事を引きあわせ、双方の関係を取り持つという意味の言葉です。

引き合わせるだけでなく、両者の関係がうまくいくよう行動することを含みます。

例えば、ビジネス上のシーンでは、仕事の請負先やサービス提供など、「斡旋者」は発注側、受注側の「当事者」双方が円滑に交渉できるように関係を取り持つといったケースです。

また、法律上のシーンでは個人間や組織間でトラブルが起きている場合に双方の意見をすり合わせ、円満に解決する場合などにも使われます。

なお、「斡旋」は稀に「斡旋者」「当事者」に代わって交渉することもありますが、基本的には「当事者」同士が対応し、「斡旋者」はあくまで間に入る立場となります。


「紹介」とは?

「紹介」とは、人や物事を引き合わせる、人や物事を広く知らしめるという意味の言葉です。

「紹介」「知らせること」を主とし、「紹介」される「当事者」間の関係や結果までは言及しない言葉となります。

また、広義の意味では「案内」「説明」「宣伝」なども人や物事を広く知らしめるという意味で「紹介」の一部となります。

その他、医療における「紹介」「依頼」を意味する場合もあります。

例えば、小病院から大病院への転院などは「紹介状」を介して患者の治療を「依頼」していることになります。


「仲介」とは?

「仲介」とは、人や物事を引き合わせ、ある程度決まった「結論」のために物事を取りまとめるという意味の言葉です。

「仲介」は単なる引き合わせや間を取り持つだけでなく、契約成立などのある程度はっきりした「結論」に向け話をまとめ、着地させるために行動することを指します。

また、「仲介」の場合、「仲介者」「当事者」の代理として行動し、交渉するため、「当事者」同士が交渉するケースは稀です。

「斡旋」と「紹介」と「仲介」の違い

まず、「紹介」が単に人や物事の引き合わせや広く知らしめるだけの行為であるのに対し、「斡旋」「仲介」は引き合わせた後の両者の関係に介入します。

次に「斡旋」「仲介」の違いは2点あり、1点目は基本的に「当事者」同士がやり取りするのが「斡旋」、そうでないのが「仲介」となります。

2点目は双方の意見をもって「結論」を探していくのが「斡旋」となり、はじめからある程度の「結論」がはっきりしているのが「仲介」です。

まとめ

「斡旋」「紹介」「仲介」についてまとめると以下となります。

「斡旋」は人や物事を引き合わせ、「当事者」同士の関係がうまくいくよう取り持つことです。

「紹介」は単に人や物事を引き合わせる、人や物事を広く知らしめることです。

「仲介」は人や物事を引き合わせ、ある程度決まった「結論」のために「当事者」「代理」として物事を取りまとめることです。