比喩表現である「暗喩」と「隠喩」ですが、2語はどういう関係なのでしょうか?
この記事では、「暗喩」と「隠喩」の違いを分かりやすく説明していきます。
「暗喩(あんゆ)」とは?
「暗喩」とは、何かを別の何かへ例えるときに「~のようだ」や「~のごとく」などの言葉を使わずに直接的に例える比喩表現のことです。
具体的な例文で見てみましょう。
子供の可愛らしさを天使に例えて表現した場合、「この子は天使だ」となります。
ここで「この子は天使のようだ」という風に「~のようだ」という言葉を使った場合は「直喩(ちょくゆ)」、もしくは「明喩(めいゆ)」となります。
したがって、AをBに例える際に「AはBだ」と言い切るような比喩表現が「暗喩」であり、「AはBのようだ」とややボカすような比喩表現が「直喩/明喩」ということです。
「隠喩(いんゆ)」とは?
「隠喩」とは、先述した「暗喩」の同義語であり、何かを別の何かへ例えるときに「~のようだ」や「~のごとく」などの言葉を使わずに直接的に例える比喩表現のことです。
「暗喩」と「隠喩」の違い
「暗喩」と「隠喩」の違いを、分かりやすく解説します。
「暗喩」と「隠喩」はどちらも何かを別の何かへ例えるときに「~のようだ」や「~のごとく」などの言葉を使わずに直接的に例える比喩表現のことです。
ちなみに、「~のようだ」や「~のごとく」などの言葉を使った場合は「直喩/明喩」となります。
最期にもう一度例文で見てみましょう。
・子供の可愛らしさを天使に例えて表現する場合、「暗喩/隠喩」で表現すると「この子は天使だ」となり、「直喩/明喩」で表現すると「この子は天使のようだ」となります。
・女性の美しさを薔薇に例えて表現する場合、「暗喩/隠喩」で表現すると「彼女は薔薇だ」となり、「直喩/明喩」で表現すると「彼女は薔薇のようだ」となります。
まとめ
「暗喩」と「隠喩」は何かを別の何かへ例えるときに「~のようだ」や「~のごとく」などの言葉を使わずに直接的に例える比喩表現のことであり、2語は同義語の関係に当たります。