この記事では、「まして」と「むしろ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「まして」とは?
「まして」の意味は以下の通りです。
1つ目は「前の場合でさえそうであるから、この場合も当然そうであると思うことを表す」という意味です。
2つ目は「前よりもっとそうである」という意味です。
「まして」の言葉の使い方
「まして」は「況して・増して」と書き、副詞として「まして~だ・である」「まして~なはずがない」などと使われます。
語源は「増す」で、「元よりも数量や度合いが大きくなる様子」という意味、連用形「増し」に接続詞「て」が付いたものです。
似た様な言葉に「ましてや」があり、「や」は意味を強調する言葉です。
「むしろ」とは?
「むしろ」とは、「2つを比較してみて、あえて選ぶなら一方がよりよいと思うこと」という意味です。
「むしろ」の言葉の使い方
「むしろ」は「寧ろ」と書き、副詞として「むしろ~だ・である」「むしろ~の方がいい」などと使われます。
語源は「もし」という言葉で、「もしどちらかと言えば」という仮定の意味です。
「寧」という漢字は「安らか」という意味を表し、「むしろ」と読むのは当て字です。
「まして」と「むしろ」の違い
「まして」は「前の場合もそうであるから、今度も当然そうであると思うこと」という意味です。
「むしろ」は「2つを比較してみて、あえて選ぶなら一方がよりよいと思うこと」という意味です。
「まして」の例文
「まして」の例文は以下の通りです。
・『大人でも退屈だ、まして子供にも退屈に決まっている』
・『旅行は苦手だ、まして海外へなど行けるはずがない』
・『カレーは甘口だ、まして激辛ラーメンなど到底無理だ』
「むしろ」の例文
「むしろ」の例文は以下の通りです。
・『むしろ成功する可能性の方が低い』
・『遊びに行くよりむしろ家で寝ていたい』
・『映画館よりむしろ家でDVDを観た方がいい』
まとめ
今回は「まして」と「むしろ」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。