この記事では、「おりますが」と「いらっしゃいますか」の違いを分かりやすく説明していきます。
「おりますか」とは?
「おりますか」とは、「居ますか?」という意味を表す謙譲語です。
ただし、「おりますか」という表現が使用されるシーンは「社外の相手に対して、身内の所在を尋ねるとき」に限られます。
「おりますか」は漢字で表記すると「居りますか」となり、「人などがある場所に存在する」や「そこにいる」などの意味を含める「居(い)る」を丁寧にした言い回しです。
「おりますか」の言葉の使い方
「おりますか」は「社外の相手に対して、身内の所在を尋ねるとき」に使われます。
具体的な使用シーンを挙げると、他社の相手に対し、『弊社の○○はおりますか?』(=弊社の○○はそっちに居ますか?)のような形で用いられます。
「いらっしゃいますか」とは?
「いらっしゃいますか」とは、「居ますか?」、「来ますか?」、「行きますか?」、「過ごしていますか?」などの意味を表す尊敬語です。
「いらっしゃる」は「居る」、「来る」、「行く」、補助動詞「ある」の尊敬語であり、その「いらっしゃる」を疑問形にした表現が「いらっしゃいますか」になります。
「いらっしゃいますか」の言葉の使い方
「いらっしゃいますか」の具体的な使用シーンとしては以下が挙げられます。
・『○○様はそちらにいらっしゃいますか?』(=○○様はそこに居ますか?)
・『明日の昼頃、こちらにいらっしゃいますか?』(=明日の昼頃、ここに来ますか?)
・『ご一緒にいらっしゃいますか?』(=一緒に行きますか?)
・『お元気でいらっしゃいますか?』(=元気で過ごしてますか?)
「おりますか」と「いらっしゃいますか」の違い
「おりますか」は「社外の相手に対して、身内の所在を尋ねるとき」に使われる敬語表現です。
対して、「いらっしゃいますか」は「居ますか?」、「来ますか?」、「行きますか?」、「過ごしていますか?」などの意味で使われる敬語表現です。
まとめ
「おりますか」と「いらっしゃいますか」は一部に近しい意味を含めますが、使用シーンが異なる敬語表現でした。