この記事では、「留学生」と「学問僧」の違いについて紹介します。
留学生とは?
留学生とは、自国以外の国に在留してその国の文化や語学を学んだり、専門的な知識を身につけるために学ぶ人のことをいいます。
期間によって短期留学と長期留学に分けられます。
短期留学は3カ月以内の留学で、3カ月以上が長期留学になります。
留学生になる目的は人によって違いますが、語学力を磨きたいとか異文化に触れてみたい、学びたい分野があるといった理由が多いです。
国によって制度や法律は異なっており、留学生の受け入れ体制にも差があります。
また、留学というと基本的に外国に行くことを指しますが、国内で他の地域に行って学ぶことを国内留学とか山村留学といったりもします。
学問僧とは?
学問僧とは、外国に留学して仏教を学ぶ僧のことをいいます。
また、単に学問に励む僧のことを指す場合もあります。
日本では飛鳥時代や奈良時代に、遣隋使や遣唐使が中国に派遣されました。
その遣隋使や遣唐使と共に中国に渡った学問僧がおり、日本に帰国して仏教やそれ以外の学問を日本に伝えたといわれています。
学問僧として有名なのは、遣隋使の小野妹子と一緒に隋に渡った南淵請安や旻などが挙げられます。
留学期間は30年以上にも及びました。
日本に帰国すると、様々な知識を日本にもたらしたといわれています。
南淵請安と旻は、国博士として政治にも深く関わりがありました。
留学生と学問僧の違い
留学生も学問僧も、外国に留学している人というのは共通しています。
そのため学問僧も留学生に含まれますが、仏教を学ぶために留学しています。
留学生は仏教に限らず、様々な知識を得たり技術を身につけるために留学した人をいいます。
また、学問僧には単に仏教に励む僧という意味もあり、その場合には留学生には該当しません。
まとめ
学問僧も留学生の一種です。
留学生のうち、仏教を学ぶために留学した人を学問僧になります。