英語には、日本語では同じ意味でも場合によって違う単語を使用するほうが適切であるケースがたくさんあります。
たとえば、「地獄」という日本語に相当する英語に「Abyss」というものがあります。
それでは、この「Abyss」とはどういう意味でしょうか。
また、「hell」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「Abyss」と「hell」の違いを分かりやすく説明していきます。
「Abyss」とは?
「Abyss」とは、英語の単語で、日本語訳としては「深淵」や「地獄」という意味になることばです。
本来の意味としては「深淵」のほうが強いので、たとえば、映画「タイタニック」などで有名なジェームズ・キャメロン監督が作った深海を題材にした映画に「Abyss」というものがあり、これは純粋に海の中の「海溝」のことを表しています。
「hell」とは?
「hell」とは、英語の単語で、一般的には「地獄」を意味する物です。
しかし、頻繁に使われるのは「what a hell」などのように、他の単語を強調して、「なんて?なんだ」という形で使われるケースが多い単語です。
「Abyss」と「hell」の違い
「Abyss」と「hell」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、日本語で言えば「地獄」という言葉に相当する英単語であることは同じですが、若干のニュアンスの違いがあります。
それは、前述のように「Abyss」には、もともと「深淵」すなわち深い溝の底という意味があることです。
それは、多くの宗教的な考えでは、天国の対極にある地獄ということで、「Abyss」の訳語のひとつに「地獄」が記載されていますが、実際には深い底というものを示すためには「地獄」に関係なくても使用されます。
それに対して「hell」のほうは、もっとカジュアルな単語で、「地獄」という意味で使用するよりはなにかが甚だしいことを強調するために意味のない付属語として使用される方がはるかに多い単語です。
まとめ
この記事では、「Abyss」と「hell」の違いを、解説してきました。
この2つに関しては、「地獄」という訳語が時点には載っていますが、両方ともその意味で使用されることはあまりない、ということを述べました。
このように、日本語訳でみると一見かなり深刻そうな単語であっても、実際に使われる場合にはそんなに重くはないというケースはたくさんあります。