「1歳未満」と「1歳以下」はどちらも1歳を基準にした年齢の範囲を指す表現です。
この2つが示す範囲には具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「1歳未満」と「1歳以下」の違いを解説します。
「1歳未満」とは?
「1歳未満」とは、「1歳に達しない年齢」を指す言葉です。
「1歳未満」の使い方
「1歳未満」の「未満」はある基準を用いて範囲を示す時に用いられます。
「未満」が表しているのは「示された基準を含まずそれよりも小さい数すべて」です。
「1歳未満」の場合は基準になっているのが1歳なので1歳を含まずそれよりも小さい数すべて、つまり「生後1日から生後11ヶ月と364日までの1歳に達しない年齢すべて」を表しています。
「1歳以下」とは?
「1歳以下」とは、「1歳とそれよりも下の年齢」を指す言葉です。
「1歳以下」の使い方
「1歳以下」の「以下」とは「示された基準を含んでそれよりも下」を表しています。
「1歳以下」の場合は基準となる年齢の1歳を含むそれよりも下の年齢、つまり「生後1日から生後1ヶ月と364日までの年齢すべて」を指す表現です。
「1歳未満」と「1歳以下」の違い
「1歳未満」と「1歳以下」の違いは「1歳を含むか含まないか」です。
「1歳未満」は1歳を含まず「1歳以下」は1歳を含むという違いで区別されます。
「1歳以下」は生まれたばかりから1歳の終わりまでを表しているので「2歳未満」と言い換えることもできます。
「1歳未満」の例文
・『1歳未満に与えてはいけない薬なので1歳の子には与えても良い』
・『1歳未満とはいわゆる0歳児のことだ』
「1歳以下」の例文
・『1歳以下に当たるのは約2年間だ』
・『2歳以上が対象なので1歳以下は対象外である』
まとめ
「1歳未満」と「1歳以下」ははっきりとした基準で区別されます。
指している範囲はおよそ2倍の違いがあるのでそれぞれが示す範囲を正しく理解しておきましょう。