「熊手」と「レーキ」はどちらも似たような形の道具を指す言葉ですが、それぞれ何を表していてどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「熊手」と「レーキ」の違いを解説します。
「熊手」とは?
「熊手」とは、「落ち葉や砂などをかき集めるのに使う日本で作られた道具」を指す言葉です。
「熊手」の使い方
細長い棒の先に先端が曲がった鉤爪状の歯が並べて取り付けられた道具を指します。
一般的なものは竹製で竹竿の先端に竹を曲げた作った爪が扇状に広がる形で取り付けられた形状です。
主に地面に落ちているものをかき集めるのに使う農作業や庭掃除用の道具で、落ち葉や砂などをかき集めるのに使う先端部分が鋭い爪で獲物をひっかくクマの手に似ていることから「熊手」と呼ばれるようになったとされています。
庭の手入れや清掃などに使うほか、ものをかき集めるところから転じて「幸福を掻き入れる縁起物」として扱われるようになります。
毎年年末になると新年の幸福を願い小判や鯛など縁起物で飾り付けられた「熊手」を購入するのが全国的な風習です。
「レーキ」とは?
「レーキ」とは、「ものを掻くのに使う道具の総称」です。
「レーキ」の使い方
棒の先端に櫛のような歯がついた道具で土をかいたり雑草をかき集めたりするのに使う道具の総称です。
先端の曲がった歯が扇形に付いたものやまっすぐ垂直に何本もの歯が取り付けられたものなどいろいろな種類があります。
「熊手」と「レーキ」の違い
落ち葉や砂などをかき集めるのに使う日本で作られた道具が「熊手」、物を掻くのに使う長柄の道具の総称が「レーキ」です。
「熊手」は日本で作られた伝統的なものをかき集めるための道具であり「レーキ」の一種に含まれます。
「熊手」の例文
・『熊手で落ち葉をかき集める』
・『酉の市で熊手を購入する』
「レーキ」の例文
・『レーキで土をかき鳴らす』
・『レーキが敵を引き倒す武器として使われた時代もあった』
まとめ
「熊手」と「レーキ」が表す範囲はそれぞれ異なります。
同じようなものを掻く道具のうち何を指しているのかで区別してください。