この記事では、「喰う」と「食う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「喰う」とは?
「くう」と読み、食物を噛んで飲み込むという意味です。
「喰う」を「くう」と読むのは、音訓表にはのっていません。
「喰」という漢字には、物を食べるという意味があります。
くちへんがついているように、口で食べるという意味です。
「飯を喰う」のような使い方をします。
人が物を食べることだけでなく、虫が衣服を食べるなどのこともいいます。
丁寧な印象を与えないため、日常的には「食べる」という言葉が使われることが多いです。
しかし、慣用句では「くう」という表現を用います。
「食う」とは?
この言葉には、いくつもの意味があります。
まず、食物を噛んで飲み込むです。
人間は普段食事をしますが、このような食物を噛んで飲み込むことをいいます。
飲み物を飲み込むことではありません。
人が食べることだけでなく、虫が衣服を傷めたり、人を刺したりすることもいいます。
次に金銭や時間がかかるという意味があります。
この意味では「ガソリンを食う」のような使い方をします。
他に強い相手を負かすという意味もあります。
この意味では「敵を食う」という使い方をします。
弱い相手に勝つことではなく、強い相手を負かすことです。
望ましくない行為を受けるという意味もあり、「門前払いを食う」のような使い方をします。
「喰う」と「食う」の違い
「喰う」と「食う」の違いを、分かりやすく解説します。
物を噛んで食べるという意味が同じです。
この意味ではどちらも同じように使うことができます。
しかし、前者を「くう」と読むのは音訓表にはのっていないので、日常では「食」を使うことがあります。
「喰」を使っても間違いではありません。
後者は、金銭や時間を使う、相手を負かすなどの意味でも用いることがあります。
まとめ
物を噛んで食べるという意味が同じです。
一方はくちへんを使っているように、口で食べる意味で用いることが多いです。