「時折」と「時々」はどちらも物事の頻度を表す時に使う言葉です。
この2つはどのような違いを基準に使い分ければいいのでしょうか。
今回は、「時折」と「時々」の違いを解説します。
「時折」とは?
「時折」とは、「繰り返し起きるが頻度は低いさま」を意味する言葉です。
「時折」の使い方
「時折」の「折」とは機会を指します。
「時折」とは何かの機会がある時を指す言葉で、近くに来た時やイベントの時など「物事に都合のよい機会がある度にいつも」という程度の頻度を指す表現です。
そのためだけにわざわざ機会を設けるのではなく丁度良い機会に合わせているので頻度はそれほど多くありません。
ある程度繰り返されて継続性はあるものの規則的なものではなく、忘れるほど長くはないがよくあるというほど多くはない程度の少ないがそれなりにはある頻度を表します。
「時々」とは?
「時々」とは、「ある程度の時間をあけて繰り返し起きるさま」を意味する言葉です。
「時々」の使い方
それほど長くはない程度の間隔で繰り返し起きる頻度を指します。
よくあるというほど多くはないものの少ないことはなく、標準的かやや下回る程度の頻度を表す言葉です。
気象用語では「予報期間の2分の1未満」を意味し、気象用語においても半分をやや下回るくらいを指す表現として用いられています。
「時折」と「時々」の違い
「時折」と「時々」はどちらも多いとはいえない程度の頻度を表す言葉で大きな違いはありません。
「時折」は何かの機会がある度なので間隔がバラバラで不定期なのに対し「時々」は間隔が同じくらいで定期的な繰り返しを表すというくらいのわずかな違いです。
「時折」の例文
・『時折彼のことを思い出す』
・『時折悲しそうな表情を浮かべる』
「時々」の例文
・『どんな様子か時々確認している』
・『時々手紙が届く』
まとめ
「時折」と「時々」はほとんど同じ意味の言葉です。
厳密な基準で区別される表現ではないので含まれるニュアンスの微妙な違いで使い分けましょう。