「拡大」と「拡充」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「拡大」と「拡充」の違い生活・教育

この記事では、「拡大」「拡充」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「拡大」の意味

最初は「拡大」(かくだい)の意味についてご説明致します。

「拡大」の意味については、対象になる物事などが、収まる気配を見せずに広がって、大きくなる意味があります。

また、意図的に広げてどんどん規模などを大きくする際にも「拡大」は使われます。


「拡大」の使い方

次は「拡大」の使い方について取り上げます。

「拡大」を使う際は、対象になる事が、今よりももっと、広がり、大きくする意味を表す際に使ったり、自分の意志で広げていき、大きくしていくときに使うものです。

具体的な使い方を書きます。

「空母が被弾してしまい、格納庫の火災が、弾薬庫や機関部へも拡大すると沈没は免れないだろう」「地図を拡大してみよう」 このような具合で「拡大」使います。


「拡大」を使った例文

この項目において「拡大」を使った例文を書いていきます。

・『業務拡大を狙って、求人を出している』
・『被害が拡大する前に、何としても鎮火させるんだ』
・『漫画をパソコンで拡大してみた』
・『ビジネスを拡大するには資金力が必要である』
・『画像を拡大してみる』
上記の5つの例文が、「拡大」を使った例文となります。

「拡大」の類語

「拡大」の類語について取り上げていきます。

「拡大」の類語としては、「伸びる」「膨大」(ぼうだい)、「膨らむ」「広げる」「発展」(はってん)などが類語となるでしょう。

これら類語の意味は、対象になる事柄や規模を、更に大きくなるさまや、様々な方向などに伸ばしてみる際の意味となります。

「拡大」の対義語

それでは「拡大」の対義語について見てみましょう。

「拡大」の対義語として考えられるのが、「縮小」(しゅくしょう)、「後退」(こうたい)、「小さくする」などが対義語になります。

これらの意味の方は、規模などを小さくしたり、後に引いていくことなどを意味します。

「拡充」の意味

ここでは「拡充」(かくじゅう)の意味をご説明致します。

「拡充」の意味についての対象から説明していきます。

対象は法人企業組織や施設などが対象となるのです。

これらを対象として、規模を大きくして尚且つ設備などをより良いものにする意味になります。

「拡充」の意味についての説明は以上です。

「拡充」の使い方

次の項目において「拡充」の使い方を解説します。

「拡充」を使う時は、先ず法人企業や施設になると解釈するところから始まります。

そして、対象となる施設や企業の規模を大きくして、最新の機械などを取り入れて、設備をより良いものにしていくときなどに使います。

使い方の詳細を書きます。

「軍事施設の拡充が進んでいるようだ」
「拡充させるには、それなりの予算が必要になってくる」
上記のように使えます。

「拡充」を使った例文

それでは「拡充」を使った例文を書きます。

・『音楽スタジオが昔よりも拡充しているようです』
・『航空機生産施設の拡充が叫ばれている』
・『拡充するには予算・人員を両立させる必要があるのだ』
・『福祉施設の拡充が今後の福祉業界の課題と言っても過言ではないでしょう』
・『軍事工場を拡充させたものの、B-29の空襲によって台無しになってしまったと祖父が言っておりました』
上記が法人施設や企業を対象として、「拡充」を使った例文です。

「拡充」の類語

「拡充」の類語について取り上げていきましょう。

「拡充」の類語は、「伸展」(しんてん)や「拡張」(などが類語になります。

意味としては、対象になる物などを大きくしてみたり、広げるなどの意味を持っています。

「拡充」の対義語

次は「拡充」の対義語について説明します。

「拡充」の対義語は、「規模を小さくする」「退化」(たいか)、「縮小」(しゅくしょう)が対義語になります。

意味は、文字通り規模などが小さくなったり、設備などが退化してしまったり、劣化していることなど意味します。

「拡大」と「拡充」の違い

ここでは「拡大」「拡充」の違いについてご説明致します。

先ず「拡大」については、自分で会社やビジネスの規模を意図的に大きくするなどの意味で使われ、対象の物が、今よりももっと大きく広がる意味があります。

「拡充」の方は、対象が法人の施設や会社になります。

規模を大きくしつつ、設備や備品などを、より良いものにしたり取り入れたりしていくさまなどを意味しているのです。

よって違いとしては、前者の方は、物などが大きくなる意味合いが強いのです。

後者の場合は、設備などを充実させつつ、物や施設なども大きくなっていく意味です。

「拡大」と「拡充」使い方の違い

最後の項目において「拡大」「拡充」の使い方を解説します。

「拡大」の場合は、自分の意志により、仕事や会社の規模を大きくする意味、または生じている物事が、収まる気配を見せずに、どんどん大きくなる意味を表す際に使います。

「拡充」の方は、対象が法人の会社や施設になります。

規模を大きくしつつ、劣化している部分や問題点などを、より良いものに変えていく意味の時に使うのです。

具体的な使い方の違いを見てみましょう。

「戦線を拡大していき、輸送路を構築するのだ」
「ビジネス拡大は、私の悲願だ」
「会社を拡充したものの、パソコンなどを使いこなせる人が少ない」
「仕事場が拡充中なので、どのような仕事場に生まれ変わるのか楽しみだ」
上記が「拡大」「拡充」の使い方の違いとなります。

まとめ

まとめは、「拡大」の場合は、自分の考えによって仕事や会社の規模を大きくする時の意味で使います。

また、対象となる事柄が、収まる気配などが見られなくて、どんどん広がりを見せて大きくなる意味があります。

「拡充」の方は、対象が法人であり、また、それらの法人の規模を大きくしつつ、備品や設備などを入れ替えたり、若しくは改良などをしてより良くする意味があります。