この記事では、「オール」と「徹夜」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「オール」と「徹夜」の違い
「オール」には、4つの意味があります。
1つめはすべてです。
100個あったら、100個のことを指しています。
2つめは、スポーツで使われる言葉で、得点を数えるときに、双方とも、両組ともの意味です。
3つめは、ある範囲すべてから抜き出したという意味です。
4つめは、オールナイトの略です。
「徹夜」には、夜の間ずっと睡眠をとることなく時間をついやすという意味があります。
「オール」には複数の意味がありますが、「徹夜」と意味が似ているのは、オールナイトの略です。
オールナイトには、夜の間ずっと行うという意味があり、特に映画館や飲食店などが夜の間ずっと営業をしていることをいいます。
「オール」と「徹夜」の意味に大きな違いはないのですが、「オール」の場合は営業などを行うことを意味しているのに対し、「徹夜」は眠らずに時間を費やすことを意味している点が違います。
「オール」と「徹夜」の使い方の違い
「オール」には4つの意味があります。
すべてという意味で使用する場合は、「成績がオールA」などの使い方をします。
スポーツでは、双方の、両組のを意味して、「ツーオール」などの使い方をします。
オールナイトの略では、特に映画館や飲食店が夜の間ずっと営業していることを指して使用されることが多いです。
「徹夜」は、「夜の間ずっと眠らずに」という意味を含めたいときに使用されます。
「オール」と「徹夜」の英語表記の違い
「オール」は英語で“all”と表現をします。
“oar”も読み方は似ているのですが、ボートを動かすときに使用する道具を指すことになります。
「徹夜」は英語で“all night”と表現をします。
「オール」の意味
「オール」には、4つの意味があります。
1つめは、すべてです。
ことごとく、残らずを意味しています。
小中高校では、成績表が出されます。
成績表には、1・2・3などの数字やA・Bなどのアルファベットで、国語・算数・理科などそれぞれの教科の成績が表されています。
すべての教科が1だったり、5だったり、Aだったり、すべて同じ評価だった場合、「オールA」などといいます。
2つめの意味は、スポーツで使われる言葉で、得点を数える際に、双方の、両組のの意味です。
テニスなどのスポーツで使用されており、「ツーオール」「フォーオール」などといいます。
3つめの意味は、ある範囲のすべてから、ある部分だけを抜き出したを表す意味です。
「オール日本」というと、日本という範囲からという意味になります。
4つめの意味は、オールナイトの略です。
夜の間ずっと行うという意味になります。
特に映画館や飲食店などが、夜の間ずっと営業していることをいいます。
一般的に映画館は、遅くても営業をしているのは21時くらいまでです。
夜とは、太陽が沈んでから太陽が昇るまでの間を指しているので、21時で営業を停止するのは夜の間ずっとではありません。
一般的に映画館の営業が終わる時間よりもさらに長い時間営業をしていて、その時間が太陽が昇るくらいまでの場合をオールナイトといいます。
「オール」の使い方
すべてを意味して使用したり、オールナイトを意味して使用したりします。
スポーツの得点を表すときの意味では、テニスなどのスポーツで使用されており、スポーツを行わない人は滅多にこの意味では使用しません。
「オール」を使った例文
・『柔道の試合でオール一本勝ちだった』
・『オール1とはなんという成績』
・『オールインワンの化粧品を使っています』
・『オールカラーの雑誌です』
「オール」の類語
夜通し行うことの意味の類語は「徹夜」です。
「オール」の対義語
すべてではない意味で「一部」が対義語です。
「徹夜」の意味
「徹夜」とは、夜の間ずっと睡眠をとらずに時間を過ごすことという意味があります。
夜とは、太陽が沈んでから太陽が昇るまでの間のことです。
何時から何時までという定義はありません。
ある家電製品では、朝・昼・夜の時間表示があります。
この家電製品が指す夜とは、18時から26時59分までのことです。
つまり、夜は18時ころから26時59分ころまでのことになります。
この時間帯にずっと睡眠をとらず、何かをして過ごすことを「徹夜」といいます。
まれに、自分では起きているつもりでも、ごく短時間眠っていることがあります。
眠った場合は、夜の間ずっと起きていることにはなりません。
夜の間ずっと起きていて何をしているのかというと、人それぞれ異なりますが、仕事、映画鑑賞、読書、勉強といった場合が多いです。
「徹夜」という言葉自体には、何をして過ごすのかは意味に含まれていません。
人間が夜眠ることには意味があり、眠っている間は、体の修復、記憶の整理などが行われているとされています。
夜の間ずっと眠らずにいると、これらの作業が正常に行われず、翌日の体に影響を与えます。
その影響には、仕事や学業がはかどらない、体がだるい、肌が荒れるなどがあります。
「徹夜」の使い方
太陽が沈んでから太陽が昇るまでの間、眠らずにずっと過ごすことについて使用をします。
時間の定義はありませんが、おおよそ18時から27時くらいまでの間のことです。
眠らず過ごすという意味を持つ言葉で、何をして過ごすのかは意味に含まれていません。
そのため、どのようなことをして夜を過ごしていても、眠っていなければ使用することができる言葉です。
「徹夜」を使った例文
・『徹夜をしたから日中眠い』
・『コーヒーを飲みながら徹夜する』
・『徹夜は肌に悪い』
・『ゲームが面白くて徹夜してしまった』
「徹夜」の類語
「夜更かし」「夜明かし」が類語です。
夜を眠らずに過ごすという意味があります。
「徹夜」の対義語
対義語はありません。
まとめ
夜の過ごし方の点で意味が似ている2つの言葉で、2つの言葉の意味に大きな違いはありません。
しかし、「オール」には夜の過ごし方以外の意味があり、この点が「徹夜」の意味と違います。