「習い」と「倣い」の違いとは?分かりやすく解釈

「習い」と「倣い」の違いとは?分かりやすく解釈違い

この記事では、「習い」【ならい】と「倣う」【ならう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「習い」とは?

日常的に習慣化したものや、しきたりとして人々に受け入れられていることを「習い」【ならい】といいます。

その村に代々伝わるしきたりを守る行為はとても重要なことであり、当たり前であるため守らなければ追放される恐れもあるわけです。

このしきたりを目上の人から学び、代々受け継ぐため太鼓を習わせたり、稽古して踊りを身につけて習慣づけます。


「倣う」とは?

人の考え方を真似することを「倣う」【ならう】といいます。

すでに人がやったやり方を忠実に真似するといったときに使われている言葉です。

例えば、上より早く計算できるよう電卓で計算する上司のやり方を真似すれば、より効率よく会計の仕事が短時間でできるようになるわけです。

また、「伝統を倣う」といった言い方して、絶やさずに守り抜くといった意味を伝えます。


「習い」と「倣う」の違い

ここでは「習い」「倣い」の違いを、分かりやすく解説します。

知識がある者からしきたりを教えてもらって習得することを「習い」といいます。

高校で勉強を「習い」、専門学校では社会に出て習った技術で仕事ができるようにするのです。

使い方としては、「美容師の高度な技術を習います」といいます。

もう一方の「倣う」「慣例に倣う」といった使い方して、しきたりを重んじて内容を変えず忠実に覚えて表現するわけです。

「習い」の例文

・『専門学校で習い、将来はより技術を磨くため留学したい』
・『青染め職人の見習いは、師匠の傍について高度な技を学ぶ』

「倣う」の例文

・『慣例に倣い、全身のお清め儀式を忠実に再現した』
・『右肩上がりの企業戦略を倣って新商品開発に挑んだ』

まとめ

似ている言葉ですが、使う場面に違いがありますので、どのような状況であればどう使うかを考えて具体的に伝えてみるといいでしょう。

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