「知的資産」と「知的財産権」の違いとは?分かりやすく解釈

「知的資産」と「知的財産権」の違いとは?分かりやすく解釈金融・経済

「知的資産」「知的財産権」は何を意味しどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「知的資産」「知的財産権」の違いを解説します。

「知的資産」とは?

「知的資産」とは、「目に見えない資産」を意味する言葉です。


「知的資産」の使い方

個人や法人が所有する現金や不動産など価値あるもののことを「資産」といいます。

一般的に貨幣で表せる価値を有するもののことを資産といいますが、社会では必ずしも貨幣で評価できるものだけに価値があるとは限りません。

人とのつながりや経営ノウハウ、人材や技術など貨幣に換算しての直接的な評価が難しくても価値を有するものも存在します。

そのような評価が難しい形のない価値あるものを表す言葉が「知的資産」です。


「知的財産権」とは?

「知的財産権」とは、「知的活動によって生み出され財産的価値が認められるものに与えられる権利」を指す言葉です。

「知的財産権」の使い方

特許権や商標権、著作権や意匠権など人の活動によって生み出されものに認められる権利を指します。

実体としての形が存在しない知的活動の結果として生み出されたものにも価値は存在します。

そのような知的活動の結果に認められた財産としての価値を保護する権利が「知的財産権」です。

法律上保護される利益に当たり他者による権利の侵害を防ぐとともに財産としての価値を守る仕組みです。

「知的資産」と「知的財産権」の違い

「知的資産」「知的財産権」の違いは「法的保護」です。

「知的資産」が形はないが価値はあるものの総称なのに対し「知的財産権」は知的活動の結果として法律により保護される権利を指します。

「知的資産」は侵害されたとしても必ずしも法律による保護対象にならない可能性がありますが「知的財産権」は手続きして認められたものであれば法律によって守られます。

まとめ

「知的資産」「知的財産権」は似ているようで全く意味が異なります。

2つの言葉が表す意味を正しく理解し使い分けてください。