「方向音痴」と「頭が悪い」はどう違うのでしょうか。
今回は、「方向音痴」と「頭が悪い」の違いを解説します。
「方向音痴」とは?
「方向音痴」とは、「方向感覚が劣っている人」を指す言葉です。
「方向音痴」の使い方
すぐ道に迷ったり地図を読むのが苦手だったりなど方向感覚が劣り位置や方角を正しく認識するのが苦手な人を指します。
どちらを向いているのかすぐ分からなくなる空間認識能力が低い人や目印やランドマークを見落としてしまう注意力の低い人、確認を怠り間違った道を進んでしまう思い込みの激しい人など原因はさまざまです。
「方向音痴」の「音痴」は本来歌が苦手な人を指す言葉ですが、苦手という意味だけが強調されてできたのが「方向音痴」という表現です。
「頭が悪い」とは?
「頭が悪い」とは、「知能が低く理解力に乏しい人」を指す言葉です。
「頭が悪い」の使い方
頭脳の働きが鈍く明晰でない人を指します。
とても意味の広い言葉で常識に欠ける人や思慮が浅い人、知識量が少ない人や知恵の回らない人など頭の働きが良いとはいえない人全般を指す表現です。
「方向音痴」と「頭が悪い」の違い
「方向音痴」は目的地まで正確にたどり着く方向感覚が劣る人を指すのに対し、「頭が悪い」は頭脳の働きそのものが劣る人を指します。
方向感覚は頭脳の働きとは別の能力なので「方向音痴」でも頭の回転に優れる人はたくさんいます。
「方向音痴」の例文
・『方向音痴なのでこまめに地図を確認する』
・『方向音痴な人に案内を頼んだのが間違いだ』
・『方向音痴は治らない』
・『ナビがあれば方向音痴でも安心だ』
「頭が悪い」の例文
・『頭が悪いのですぐには解けない』
・『頭が悪い人にも理解できるように説明する』
・『頭が悪いので人一倍努力する』
・『頭が悪いだけでなく態度もひどい』
まとめ
「方向音痴」と「頭が悪い」はどちらも能力の低さを表す言葉ですが低い能力の種類が異なります。
方向感覚と知能は別の能力なので混同しないよう注意してください。