「勝手が違う」と「勝手がわからない」はどちらも戸惑っている様子を表しますが、どのような意味の違いがあるのでしょうか。
今回は、「勝手が違う」と「勝手がわからない」の違いを解説します。
「勝手が違う」とは?
「勝手が違う」とは、「やり慣れた方法や手順と違っていて戸惑う」という意味で使う言葉です。
「勝手が違う」の使い方
いつもと違う場所で作業するときや普段とは違う道具を使う時などに感じる違和感や具合の悪さを表します。
「勝手が違う」の「勝手」とは動作における具合や感覚を表す言葉で、いつもと違う条件で感じる具合や都合の悪さを「勝手が違う」と表現します。
「勝手がわからない」とは?
「勝手がわからない」とは、「事情や様子がわからず戸惑う」という意味で使われる言葉です。
「勝手がわからない」の使い方
「勝手」には「物事の内情」という意味があります。
元々は住宅内の台所を指す言葉で、台所は家の奥まった場所にあり関係者しか出入りしないことから「外から見て分からない内々の事情や都合」という意味で使われるようになります。
十分に慣れ親しんだものであれば当然理解している事情や様子がわからないことを表す言葉が「勝手がわからない」です。
「勝手が違う」と「勝手がわからない」の違い
「勝手が違う」は慣れ親しんだものとの違いによる戸惑いのに対し、「勝手がわからない」は詳しくないので事情や都合がわからない戸惑いを意味します。
どちらも戸惑っている様子を表す言葉ですが戸惑う理由が異なります。
「勝手が違う」の例文
・『いつもの場所ではないので勝手が違う』
・『勝手が違うので思うように作業が進まない』
「勝手がわからない」の例文
・『初めて来たので勝手がわからない』
・『勝手がわからないのでおとなしくしておく』
まとめ
「勝手が違う」と「勝手がわからない」は似ているようで意味は全く違います。
それぞれがどのような状況や心情を表しているのか、正しく理解しておきましょう。