この記事では、「寺院」と「寺」の違いを分かりやすく説明していきます。
「寺院」とは?
「寺院」というためには、いくつかの条件をクリアする必要があります。
1つ目は仏像が安置されていること。
2つ目は僧侶がそこに住んでいること。
3つ目は修行や儀式などを行うことができるスペースがあること。
です。
「寺院」とは、単に仏像が安置されている場所というだけではなく、そこに僧侶が寝泊まりすることができる場所があることや宗教儀式を行うことができる場所がなければ、「寺院」ということはできません。
もちろん、仏教だけでなく、イスラム教の場合、「イスラム寺院」があり、「イスラム寺院」の場合は、「モスク」。
「キリスト教寺院」の場合は、「聖堂」や「修道院」、「教会」などとなります。
「寺」とは?
「寺」というためには、いくつかの条件をクリアする必要があります。
1つ目は仏像が安置されていること。
2つ目は修行や儀式などを行うことができるスペースがあること。
です。
この2つの条件をクリアすることで「寺」と呼ぶことが可能になります。
「寺院」と「寺」の違い
仏像が安置され、修行や儀式などを行うことができるスペースがあること、といった共通点のある「寺院」と「寺」。
以前、「寺」は宗教儀式を行う場所を指し、「院」は僧侶が宿泊する施設を意味していました。
そのため、今では「寺」には宿泊施設は不要で、「寺院」には宿泊施設が必要といった違いが生まれています。
そのほか、大きな違いはなく、場合によっては、宿泊施設がなくても「寺院」と言われているところもあります。
その場所の責任者が、どのような名前にするのか。
「○○寺」にするのか「○○寺院」にするのか。
その程度のことで、実際には大きな違いはなく、「寺院」と「寺」が用いられています。
まとめ
以上のことから、明確には「寺院」と「寺」に違いはあるものの、現代では、その違いを気にせずに「寺院」と「寺」が使い分けられているということになります。