「神出鬼没」と「出没自在」の違いとは?分かりやすく解釈

「神出鬼没」と「出没自在」の違いとは?違い

この記事では、「神出鬼没」【しんしゅつきぼつ】と「出没自在」【しゅつぼつじざい】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「神出鬼没」とは?

驚くほどの勢いで素早く目の前に現れることを「神出鬼没」【しんしゅつきぼつ】といいます。

いきなり人の前に現れるだけでなく、目を瞑っている間に姿を隠す信じられないほどの行動を指すのです。

その動きは変幻自在であり、神の粋を超えているように見えます。

このような神や鬼神に似た行動を見せる人に対して、「君の動きはまさに神出鬼没だ」と驚く気持ちを伝えるわけです。


「出没自在」とは?

誰も予想していないときいきなり現れたり、姿を消す人の行動を「出没自在」【しゅつぼつじざい】といいます。

予告もなく突然現れる人の行動に驚かされ、声を掛けようとすれば隠れてしまう行動に驚愕させられるところに翻弄されてしまうのです。

また所在も分からず、どこに行ってしまったかと心配させては楽しむ人の行動に対しても使われています。


「神出鬼没」と「出没自在」の違い

この記事では「神出鬼没」「出没自在」の違いを、分かりやすく解説します。

人の目をくらますように素早く目の前に現れたり、意表をつくほどいつの間にか姿を消すといった行動を見せることを「神出鬼没」といいます。

その素早い行動はまるで神がかるほどで、人を驚かせるわけです。

もう一方の「出没自在」は自分がある場所を特定して姿を現せるといった意味がある言葉です。

どのタイミングでどのように出没したり、どこでどう消えるか自在に操れるといった意味があります。

「神出鬼没」の例文

・『神出鬼没に姿を現す教師に、生徒は緊張感を持って行動する』
・『戦場では神出鬼没の敵の動きを予測して、攻撃する必要がある』

「出没自在」の例文

・『兄は出没自在に子供の前に現れては楽しませた』
・『出没自在で敵を翻弄して、選手は試合に打ち勝った』

まとめ

似ている言葉ですが、神がかっている姿を現すか、自在に出没できる能力がある人に対して使うといった違いがありますので、うまく使い分けてみるといいでしょう。

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