この記事では、「開発途上国」と「発展途上国」の違いを分かりやすく説明していきます。
「開発途上国」とは?
「開発途上国」は、元々、低開発国と呼ばれていた国のことで他の先進国と比較した場合、工業能力や経済発展が遅れているという国を指していました。
しかし、低開発という呼び方は、失礼に当たるということになり、「開発途上国」とし、他の国と比較して工業や経済の発展が遅れていると表現しました。
「発展途上国」とは?
上記は「開発途上国」と全く同じ意味ですが、他に意味合いを持たせていて、WTOから優遇処置を受けている国であるということを意味します。
つまり、先進国は、厳しいルール化の中国の経済や工業能力を高めるに対して、「発展途上国」と呼ばれている、「開発途上国」は、厳しいルールを守らずに発展することが許されるということです。
ただ、この考えもだんだんと望ましくない考えであるとわかり、とある国を発展途上国から外すという試みもあります。
「開発途上国」と「発展途上国」の違い
2つの言葉には実は違いはありません。
ですが、言葉としてみた際意味合いが異なり、「開発途上国」は、意味合いにおいて工業とか、経済が遅れているという点が強調されます。
ですが、「発展途上国」の場合、貿易機関から優遇を受けている国だという意味があるので両者の違いは言葉の意味合いにおいては、経済が遅れている開発途上である国と、優遇を受けて発展している「発展途上国」だという違いになります。
「開発途上国」の例文
・『開発途上国を支援する』
「発展途上国」の例文
・『発展途上国から先進国の仲間入りを果たす』
まとめ
「開発途上国」と「発展途上国」については、元々、工業力や経済力が低いという低開発という言葉がきっかけになり読み方を変えただけの国を指す言葉です。
低開発と言うと、能力が低いことを強調するので国に対して失礼という動きから、発展の兆しがあるとか、開発途中だという意味に置き換えたのです。
しかし、「開発途上国」は、どちらかと言うと優遇を受けているという報道をニュースで行ったため、優遇処置を受けている国という印象で使用されていることが多いです。
なので、とある国に対して、「開発途上国」ではないのでは?という声が上がり始めたわけです。
よって、「開発途上国」と「発展途上国」は実は同じ意味になります。