この記事では、「養殖の車海老」と「天然の車海老」の違いを分かりやすく説明していきます。
「養殖の車海老」とは?
養殖の車海老は、人の手で育て出荷された車海老のことをいいます。
流通している車海老のうち、8割程は養殖の車海老です。
熊本県や鹿児島県、沖縄県など暖かい地方で養殖が行われています。
車海老の養殖が始まったのは明治38年で、熊本県の天草で海水池を利用して行われるようになりました。
その後、山口県の秋穂で事業化されます。
海老の養殖は海外で行われることが多いですが、車海老は飼育が難しいため日本で行われています。
「天然の車海老」とは?
天然の車海老は、東南アジアから地中海、アフリカまで幅広く分布しています。
日本では愛媛や愛知が主な産地ですが、その数はあまり多くはありません。
伊勢海老に次ぐ高級食材として知られ、刺身や天ぷら、海老フライ等にして食べられています。
加熱すると甘味が増し、弾力も生まれます。
旬の時期は6月から8月にかけてで、夏の季語にもなっています。
「養殖の車海老」と「天然の車海老」の違い
養殖の車海老は衛生環境が整ったところで育てられており、黒みがかった色をしています。
それに対して天然の車海老は、自然の荒波の中で育っているため身が引き締まっており鮮やかな色合いをしています。
また、天然の車海老は縞模様がくっきりしているのも特徴です。
ゆでた時に紅白の縞模様が鮮やかに表れるので、縁起物として人気があります。
食べているエサは個体によって違うので、味に差がでることもあります。
貴重なのは天然の車海老で、流通量は少ないです。
価格も天然の車海老の方が高いですが、養殖の車海老もエサなどは高級なものを使うためそれ程大きく値段に差があるわけではありません。
それから養殖の車海老は冬が旬ですが、天然の車海老は夏が旬です。
まとめ
養殖の車海老と天然の車海老の違いは、縞模様や色、流通量などにあります。