この記事では、「心機一転」と「気分一新」の違いを分かりやすく説明していきます。
「心機一転」とは?
「心機一転(しんきいってん)」とは、ある事をきっかけに、心の持ち方が良い方向へガラリと変わることを言います。
「心機一転」の「心」は「こころ」、「精神」、「思い」などの意味があります。
また、「機」は「はた」、「機会」、「はたらき」などを表しています。
そして、「一」は「ひとつ」、「はじめ」、「すべて」などを指しています。
さらに、「転」は「ころぶ」、「まわる」、「ひっくり返る」などを言います。
「気分一新」とは?
「気分一新」とは、それまでの気分を変えたり、気持ちを新たに前向きにすることを意味しています。
「気分一新」の「気」は、「空気」、「息」、「気持ち」などの意味を持っています。
さらに「分」は、「わける」、「わかれる」、「離れる」などを指しています。
そして、「一」は前述のとおりの意味になります。
また、「新」は「あたらしい」、「あらたにする」、「あらたまる」などを表しています。
「心機一転」と「気分一新」の違い
「心機一転」と「気分一新」の違いを、分かりやすく解説します。
「心機一転」とは、何かをきっかけとして、気持ちが良い方へガラリと変わることを意味しています。
一方、「気分一新」は新たに前向きな気持ちになることを言います。
「心機一転」は気持ちが変わるきっかけとなる物事があるのに対し、「気分一新」は他のことに関係なく、前向きな気分になることを意味しているので、この点に違いがあります。
「心機一転」の例文
・『この大きな出来事が、彼が心機一転したきっかけとなったようです』
・『退職をきっかけに、心機一転、自分で事業をすることになりました』
「気分一新」の例文
・『大掃除を行い、気分一新して新年を迎えることができます』
・『気分一新し、今日からまた仕事を再開します』
まとめ
「心機一転」は漢字の意味で見てみると、「心の働きが、すべてひっくり返る」のような意味合いになります。
また、「気分一新」は漢字の意味でみると、「気持ちが離れ、すべてを新たにする」と言うような意味合いになります。
それぞれの言葉の意味や違いを知り、適切に使っていきたいものです。