環境問題に関連する言葉として「エコ」と「サステナブル」があります。
2つの言葉にはどのような意味の違いがあるのでしょうか。
今回は、「エコ」と「サステナブル」の違いを解説します。
「エコ」とは?
「エコ」とは、「自然環境を守ること」または「自然環境を守ることを目的とした取り組み」を指す言葉です。
「エコ」の使い方
人類の発展とともに人間の活動によって地球の自然環境に与える負荷はどんどん大きくなっています。
大気汚染や森林伐採、砂漠化や資源の枯渇など人間の活動は自然環境にとって好ましくない影響を与えます。
そのような自然環境への負荷を減らし本来のあるべき自然を守ることを目指す考え方が「エコ」です。
「サステナブル」とは?
「サステナブル」とは、「持続可能な」という意味を持つ言葉で「持続可能な社会の実現を目指す取り組み」を指す言葉です。
「サステナブル」の使い方
現代の人間社会は消費社会と言われるほど様々な資源を消費することで成り立っています。
多くの資源を消費することで発展してきた人間社会ですが、資源は有限であることを考えるといつまでもこのままの発展が続くとは限りません。
いつか必ず訪れる資源の枯渇に備え限りある資源を有効活用し再生資源や生産可能資源を積極的に活用していくことで行き詰まることのない持続可能な社会を作り上げよう、という取り組みが「サステナブル」です。
「エコ」と「サステナブル」の違い
「エコ」と「サステナブル」の違いは「社会の位置付け」です。
「エコ」は環境保護を最優先する考え方なのに対し「サステナブル」は環境や資源を守りつつ今の社会を出来る限り持続させていくことを前提にしている取り組みなので社会の制度や枠組みなど直接的に環境に関わりのない要素も含みます。
環境のためには多少社会にマイナスが発生しても構わないと考えるのが「エコ」、社会の持続を優先するのが「サステナブル」という違いでも区別できます。
まとめ
「エコ」と「サステナブル」はどちらも自然を大切にし環境を守る社会という文脈で使われる言葉ですが本来の意味は大きく異なります。
それぞれの言葉が示す内容を正しく理解して使い分けましょう。