この記事では、「劇的」【げきてき】と「激的」【げきてき】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「劇的」とは?
劇のような状況であると例えるとき使うのが「劇的」【げきてき】です。
「劇的な展開だ」といえば、驚くほどの展開があったと伝えられるわけです。
それほど今までの話とはまったく違った展開が起きて、周囲を驚かせるといったときに使われています。
どこかドラマチックで人を魅了する展開である場面を表す言葉にもなるのです。
「激的」とは?
目の前で起きた出来事が驚くほど激しく変わり、それを見た人が大きく心動かされる状況を表します。
程度がはなはだしく、動揺してしまうといった場面で使われている言葉です。
一般的には「劇的」を使った方が間違いはありませんが、なかには「劇的な最後だった」と激しく心が奪われるほど凄いクライマックスだったと伝えるとき使います。
「劇的」と「激的」の違い
「劇的」と「激的」の違いを、分かりやすく解説します。
演劇のように展開がらりと変わり、感動した状況を「劇的」といいます。
「劇的に容姿が変わった」といえば、前はかなり太っていたのに、かなり痩せた姿で現れたときの驚く感情を表すわけです。
もう一方の「激的」は、驚くほど激しく変わるさまという意味がある「劇的」を間違って表記して使われるようになったという違いがあります。
正しく表記するときは「劇的」を使った方が多くの人が認識しやすく、通じる言葉になるでしょう。
「劇的」の例文
・『目の前の劇的な展開は、多くの人を巻き込んで感動させた』
・『男女の劇的な恋愛模様を見て、人を愛してみたくなった』
「激的」の例文
・『激的な流れで舞台は終盤を迎えると、客席から盛大な拍手が鳴り響いた』
・『驚くほど激的な最後を迎えた教授の一生を舞台化した作品だった』
まとめ
同じ読み方する言葉ですが、「劇的」よりも「激的」の方がより展開が激しく変わっていく様を表すと覚えておくといいでしょう。