「元も子もない」と「根も葉もない」はそれぞれどのような意味を持つ言葉なのでしょうか。
今回は、「元も子もない」と「根も葉もない」の違いを解説します。
「元も子もない」とは?
「元も子もない」とは、「全てを失ってしまい台無しになること」を意味する言葉です。
「元も子もない」の使い方
物事が失敗する様子を表す慣用句で、失敗した結果何も残らず全てダメになる様子を指します。
「元も子もない」の「元」とは元本のことで「子」は元本から生じる利子を指します。
物事がうまくいかなかった結果元本どころかそれによって得られるはずだった利子すらも失ってしまう、という失敗により全てを無くすことを表す慣用句です。
「根も葉もない」とは?
「根も葉もない」とは、「何の根拠もないこと」を意味する言葉です。
「根も葉もない」の使い方
物事の根拠になる証拠や証言が一切ないことを指します。
一般的にはそのような事実がないのに事実であるかのような話が出てきた時に用いられる表現です。
「元も子もない」と「根も葉もない」の違い
最終的に全て損してしまう様子を表すのが「元も子もない」、拠り所となるものが一切ないのが「根も葉もない」という違いで区別されます。
「元も子もない」の例文
・『最後の最後で失敗しては元も子もない』
・『時間をかけて準備したのに大会が中止になってしまっては元も子もない』
・『無理して体調を崩したら元も子もない』
・『安くてもすぐ壊れるようでは元も子もない』
「根も葉もない」の例文
・『根も葉もない噂を立てられる』
・『そんな根も葉もない話を信じてはいけない』
・『根も葉もない無責任なことを言わないでほしい』
・『根も葉もないでっちあげ記事』
まとめ
「元も子もない」と「根も葉もない」は語感こそ似ていますが意味は全く違います。
どちらも日常的に使う慣用句であり小説やテレビなど創作物でもよく見かける表現なのでそれぞれの意味を正しく理解しておきましょう。