この記事では、「不知火」と「デコポン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不知火」とは?
ミカン科ミカン属の植物の果実の一種です。
品種名で、「しらぬひ」と読みます。
清見とポンカンをかけ合わせて誕生しました。
ヘタの周辺部分が盛り上がった形をしています。
市場に多く出回る時期は、2月中旬ころから4月初旬ころまでです。
果実の重さは200~280g程度、直径は8㎝程度です。
果汁が多く、甘みが強い特徴があります。
おいしいものを選ぶには、いくつかポイントがあります。
手に持ったときに重さを感じられるものは、果汁が多く水分を多く含んでいます。
皮表面の色は橙色が強いものを選びます。
ヘタの部分が盛り上がっていることが特徴ですが、あまり盛り上がっていないものもあります。
この点は、あまり気にする必要はありません。
「不知火」が出回る時期は気温が低いため、室温での保管が可能ですが、暖房を使用して室温が高くなる場合は、冷蔵庫の野菜室で保管をするとよいでしょう。
「デコポン」とは?
果物の名前です。
商標登録がされています。
品種は「不知火」で、商標登録されている名が「デコポン」です。
平成5年に熊本県果実農業協同組合連合会が商標登録をしました。
現在は熊本県だけでなく、全国のJAから出荷されるものに「デコポン」の名を使ってよいことになっています。
ただし、条件があります。
それは、糖度が13度以上、クエン酸が1%以下であることです。
条件を満たすことで、この名を使うことができます。
条件を満たすことができなかったものは、品種名を使用します。
「不知火」と「デコポン」の違い
「不知火」と「デコポン」の違いを、分かりやすく解説します。
果物としては同じ品種を指しています。
前者は品種名、後者は商標登録されている名前です。
条件を満たしたものだけが後者を名乗ることができます。
糖度やクエン酸の濃度に違いがあります。
まとめ
品種名なのか、商標登録名なのかという違いがあります。