「盃」と「杯」の違いとは?分かりやすく解釈

「盃」と「杯」の違いとは?分かりやすく解釈違い

この記事では、「盃」「杯」の違いを分かりやすく説明していきます。

「盃(さかずき/ハイ)」とは?

「盃」とは、「酒を飲むために用いる小さな器」「さかずきごと(盃事/杯事)」(=盃を交わして酒を飲むことや酒盛り、親分子分や兄弟分、夫婦などの関係を結ぶことを誓い、同じ盃で酒を飲むことという意)を意味する言葉です。


「盃」の使い方

「盃」は名詞として使われています。


「杯(さかずき/ハイ)」とは?

「杯」とは、「酒を飲むために用いる小さな器」「さかずきごと(盃事/杯事)」を意味する言葉です。

「杯」の使い方

「杯」は名詞として使われています。

「盃」と「杯」の違い

「盃」「杯」は漢字の表記が違うだけで、どちらも同じ意味を表す同意語になります。

2つの漢字の関係ですが、「さかずき」の意味を表す漢字の略字として「杯」という字体が先に出来上がり、その後、「杯」「木」の部分が変化して「盃」という字体が出来上がったと云われています。

日本において、一般的に日本酒業界では「盃」の漢字が用いられ、「杯」は優勝杯(=トロフィー)や単位などに用いられているようです。

「盃」の例文

・『数年ぶりに帰省し、父親と2人で盃(さかずき)を酌み交わした』
・『かつて、この場所で大名と家臣が兄弟の盃を交わしたエピソードが有名である』
・『お土産に有名な焼き物の盃を購入した』

「杯」の例文

・『校長室の棚にはいくつもの優勝杯が飾られていた』
・『レシピによれば、煮込む前にカップ1杯分のダシ醤油を入れるのがコツだと書かれてある』

まとめ

「盃」「杯」はどちらも「酒を飲むために用いる小さな器」「さかずきごと(盃事/杯事)」を意味する言葉であり、2語は表記違いの同義語になります。

漢字の成り立ちによれば、先に「杯」という字が成り立ち、その「杯」が変化して「盃」という字が成り立ったようです。

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