「必要悪」と「不必要」には意味の違いがあるのでしょうか。
この記事では、「必要悪」と「不必要」の違いを分かりやすく説明していきます。
「必要悪」は?
「必要悪」は、「悪いことではあるが社会にとって必要なもの」を指す言葉です。
そのことだけを見れば悪いことでありできれば無い方がいいのだが、社会全体から見るとそれが存在することでメリットがあるため必要とされているものを指します。
命を奪う行為だけを見れば悪いことですが、人が生きていくために食料を手に入れようとすれば他の命を奪わなくてはいけません。
食料を得るための殺生は生きていくために必要な「必要悪」に当たります。
他にも悪人を捕まえるためやむなく振るわれる暴力や社会の仕組みとして存在する利権なども「必要悪」に含まれます。
「不必要」とは?
「不必要」とは、「いらないこと」を意味する言葉です。
必要ではないこと、つまりなくてもいいことを指します。
あってもなくてもいいことを指す意味のほか、ない方がいいという積極的な排除を強調するニュアンスでも使われる表現です。
「必要悪」と「不必要」の違い
「必要悪」と「不必要」の違いを、分かりやすく解説します。
「必要悪」と「不必要」の違いは「必要性」です。
「必要悪」は悪いことや良くないことではあるが必要なことを表しているのに対し「不必要」は必要ではなくいらないことを表しています。
消極的であっても必要性を認めているのが「必要悪」で必要性を否定しているのが「不必要」という違いで区別されます。
どちらも「必要」という言葉を含みますが意味は正反対です。
「必要悪」の例文
・『必要悪だと説明されても納得がいかない』
・『談合は周知の事実だが必要悪だと見過ごされている』
「不必要」の例文
・『平和な社会に銃は不必要だ』
・『小学生にスマートフォンは不必要だと思う』
まとめ
「必要悪」と「不必要」では意味が全く異なります。
どちらも常識として知っておくべき言葉なので正確な意味を理解しておきましょう。
