最近は「インストール」と言えば、かなりの人は何をすることなのか分かりますが、これは日本語で表現すると「導入」になります。
「導入」と言った途端に意味はかなり広くなってしまいます。
他にも「実装」という言葉もありますが、どう違うのでしょうか。
この記事では、「実装」と「導入」の違いを分かりやすく説明していきます。
「実装」とは?
「実装」とは、何らかの理論や考え方を形にして組み込むことを言います。
一般的には「形のないものを形にする」作業になります。
英語では、いくつかの単語に相当しますが、それぞれ若干違う意味になります。
理論をプログラムに組み込む場合は「implement」、考えを実現する場合は「actualize」や「realize」になります。
「導入」とは?
「導入」とは、実際にはたくさんの微妙に違った意味をもつ言葉ですが、まず頻繁に使われるのは、何かが製品として使用できるような環境に備え付けることを表す場合です。
この意味に当たる英語が「install」です。
また、今までは無かった何かを紹介するような時にも使われるので、この場合の英語は「introduce」になります。
さらに、いくつかの候補の中から選んで採用するという場面でも使われ、これは「adopt」と言います。
「実装」と「導入」の違い
「実装」と「導入」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は様々なシチュエーションに使われますが、ここではITのプログラム関連の用語として使用される場合の違いを説明します。
英語でいえば「implement」と「install」の違いです。
この英語はすでにこの業界においてはポピュラーなものなので、日本語よりもわかりやすいでしょう。
つまり、「インプリメント」は、「技術や設計を形にする」ことであり、「インストール」は、「完成したものを実際に稼働する形で備え付ける」ことです。
例えば、設計したAIの知識の有用性を判断するロジックをプログラムの形にするのが「実装」であり、その完成したプログラムをユーザーが開いてデータを与えることができるサーバー上の場所に置くことを「導入」というというわけです。
まとめ
この記事では、「実装」と「導入」の違いを、解説してきました。
プログラム開発における「実装」と「導入」についてはお分かりになったと思いますが、次によく使われる場面としては様々な機器の研究開発でしょう。
例えば、単純なものでいえば、羽根を使わないで涼しい風を送る技術を「実装」した特殊なモーターを扇風機の本体に取り付けて動くようにするのが「導入」です。