「実権」と「権力」の違いとは?分かりやすく解釈

「実権」と「権力」の違いとは?違い

この記事では、「実権」「権力」の違いを分かりやすく説明していきます。

「実権」とは?

「じっけん」と読み、形式的な権力のことではなく、実際の権力、実質的な権力のことをいいます。


「実権」の使い方

実際に、権力を持っている人などに対して使用します。

「実権を握る」「実権は彼にあった」などと、使用します。

「彼は、実権のない取締役だ」などと、肩書はあるけれど、形式的なもので、実際には権力のないときに使うこともあります。


「権力」とは?

「けんりょく」と読みます。

ある人や集団などが、自分の意志に従って、他者に対して行動させることが出来る能力をいいます。

他人に命令し、相手にとって望んでいない行動を強制させることの出来る力です。

狭い意味では、国家や政府の持つ強制力のことをいいます。

また、個人や労働者などとは違い、国家側、権力を持っている側のことを指すこともあります。

「権力」の使い方

他人を服従させる力を表すときに使用します。

国家や政府の持つ権力のことを「政治権力」「国家権力」といいますが、単に「権力」という場合もあります。

「彼は、部下に対し権力を振りかざす」などと、使用します。

また、国家の側や、権力を持っている側を表すこともあります。

その場合には、「権力にすり寄る」などと、使用します。

「実権」と「権力」の違い

「実権」は実際に権力があることをいいます。

実質的な権力のことです。

それに対し、「権力」は、相手を自分の意のままに服従させる力のことをいいます。

違いは、権力のなかでも、実際に権力がある場合について「実権」というところになります。

「実権」の例文

・『鎌倉時代は、征夷大将軍が一番偉いとされていましたが、実権は北条氏が握っていました』

・『社長は偉そうにしていますが、実権は奥様にあります』

・『実家がどうしても片付かないのは、実権を握っている母が物を捨てられないからです』

「権力」の例文

・『権力者が横暴だと、その下の者たちも、下に対して横暴になっていきます』

・『ピラミッド型組織は、最も権力が大きい人をトップに設置しています』

・『一般人が大きな権力を手に入れたところで、正しく行使することはなかなか難しい』

まとめ

「権力」は、他者を服従させる力のことをいい、「実権」は、その権力が実際にあることをいいます。

言葉の意味を知って、役立ててください。

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