この記事では、「熱帯林」【ねったいりん】と「マングローブ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「熱帯林」とは?
熱帯雨林や山地林、サバンナ林といった森林の総称を「熱帯林」【ねったいりん】といいます。
このような場所は降水量が多い森林であり、年間を通して雨がかなり降る場所です。
先ほどまで晴れていたのに、雨が激しく降るといった現象も見られます。
このような林がある場所は中央アフリカや南米・東南アジアに多くあり、地球にある森林のうち半数が「熱帯林」です。
多くの木は二酸化炭素を吸い取るといった役目があり、植物や動物に必要な酸素を出します。
「マングローブ」とは?
淡水と海水がちょうど混じり合う河口付近にある木が生い茂る場所を「マングローブ」といいます。
木の根元にはハゼや蟹といった生き物が生活しているのが特徴であり、海水に浸かる根には幼魚も集まる生物の棲家になっているわけです。
また、そのような場所には捕食する生き物が集まり、餌をとって食べます。
生き物が集まれば糞尿が栄養となり、「マングローブ」の範囲も広がっていき、生い茂っていくのです。
このような場所がある国は、フィジーや東南アジア、ケニア、沖縄島慶佐次川に見られます。
「熱帯林」と「マングローブ」の違い
「熱帯林」と「マングローブ」の違いを、分かりやすく解説します。
降水量がかなり多く、気温が温暖な森林を「熱帯林」といいます。
地球上の半数がこの林になっていて、ここには全体の50%以上もの生物が集中して生息している場所です。
ここには巨大高木層から地表層といった様々な層がいくつも連続していたり、ツル植物が縦や横に張り、地表はじめっとしている場所です。
もう一方の「マングローブ」は川の水が流れ込む海の河口に密集してあるのが「マングローブ」であり、木は比較的低いといった特徴があります。
淡水と海の水が混ざり合う所で、塩分濃度が高い場所です。
泥がかなり積もっている森ですが、「熱帯林」よりも1%とかなり範囲は狭いところに違いがあります。
びっしり泥に根が生えている所が稚魚の隠れ家になったり、鳥や蟹といった生き物が集まる場所です。
まとめ
どちらも木が生い茂っている場所を指す言葉ですが、生えている所に違いがあったり、特徴が異なりますので、画像や動画などを見て比較してみるといいでしょう。