「熟眠」と「熟睡」は同じような意味を持つ言葉ですが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「熟眠」と「熟睡」の違いを解説します。
「熟眠」とは?
「熟眠」とは、「よくねむること」を意味する言葉です。
「熟眠」の使い方
「熟眠」の「熟」には「熟練」「円熟」などのように「物事を深くこなす」「十分にする」という程度が普通ではないことを表す意味があります。
「熟眠」とは「眠」の程度が深く十分であること、つまり「深くたっぷりねむること」を意味する言葉です。
睡眠はねむりの深さと時間の長さの2つで質が決まります。
「熟眠」はどちらに対しても用いられる表現ですが一般的には眠りの長さに対して使うことが多く、睡眠時間を十分に確保しよく眠れたことを表します。
「熟睡」とは?
「熟睡」とは、「しっかりねむること」を意味する言葉です。
「熟睡」の使い方
通常の睡眠時と比較してしっかりとねむっているさまを表します。
一般的には眠りの深さに対して用いられることが多い表現です。
体を揺すってもなかなか起きず一向に目を覚ます気配がないくらい深く眠っている様子のことを「熟睡」と表現します。
「熟眠」と「熟睡」の違い
「熟眠」と「熟睡」はどちらもぐっすりねむる様子を表す言葉です。
2つの言葉は基本的に同じ意味なので置き換えても意味は通じます。
「熟眠」と「熟睡」の違いをあえて探すとするならば「熟眠」は睡眠時間の長さを表すニュアンスが強く、「熟睡」は睡眠の深さを表すニュアンスが強いという違いがあります。
「熟眠」は古い表現で最近はほとんど使われませんが「熟睡」は今でも日常的に使われている表現です。
「熟眠」の例文
・『騒音のせいで熟眠できない』
・『熟眠障害を治療する』
「熟睡」の例文
・『何をしても起きないほど熟睡している』
・『久々に熟睡できた』
まとめ
「熟眠」と「熟睡」に大きな意味の違いはありませんがニュアンスは微妙に異なります。
あまり使い分ける機会はありませんがそれぞれの意味を正しく理解しておきましょう。