「水出し」と「お湯だし」はそれぞれ何を意味しどのような違いで区別される言葉なのでしょうか。
今回は、「水出し」と「お湯だし」の違いを解説します。
「水出し」とは?
「水出し」とは、「水に浸して成分を抽出すること」を意味する言葉です。
「水出し」の使い方
物体の内部に含まれている成分を液体に浸して溶かし出したり絞ったりして分離させ目的の成分のみを選択的に内部から外部へと取り出す操作を「抽出」といいます。
抽出にはいろいろなやり方がありますが水に浸して成分を溶かしだして抽出することの平易な言い方が「水出し」です。
一般的にはお茶やコーヒーなどを水で淹れることを意味し、茶葉やコーヒー豆などを水につけることで成分を溶かし出す淹れ方を指します。
「お湯だし」とは?
「お湯だし」とは、「お湯に浸して成分を抽出すること」を意味する言葉です。
「お湯だし」の使い方
水を火にかけ沸かした温度の高いお湯を使って成分を抽出するやり方を指します。
抽出物に与える影響は温度が高いほど強くなることが多く、熱いお湯を使うことでより短い時間でたくさんの成分を抽出できます。
日本茶やコーヒーなどのほか和食で使う鰹だしや昆布だしの作り方ももお湯を使って成分を抽出する「お湯だし」です。
「水出し」と「お湯だし」の違い
「水出し」と「お湯だし」の違いは「水の温度」です。
温度が低く冷たい水で抽出する方法が「水出し」、熱いお湯で抽出する方法が「お湯だし」という温度の違いで区別されます。
水とお湯を分ける温度の基準に科学的な定義はないので常識的に考えて冷たい水を使うのが「水出し」で触れると明らかに熱いと感じるお湯を使うのが「お湯だし」です。
「水出し」の例文
・『水出しで緑茶を入れる』
・『コーヒーの水出しには時間がかかる』
「お湯だし」の例文
・『お湯だしなのでかなり濃い』
・『沸騰したお湯でお湯だしする』
まとめ
「水出し」と「お湯だし」は温度の違いで区別されます。
抽出対象の状態によって最適な温度が異なるのでふさわしいやり方を選んでください。