この記事では、「水彩絵の具」と「アクリル絵の具」の違いを分かりやすく説明していきます。
「水彩絵の具」とは?
「水彩絵の具」とは、主として顔料にアラビアゴムなどを練り合わすことで作られた水溶性の絵の具のことです。
「水彩絵の具」には被覆性が異なる透明水彩絵の具と不透明水彩絵の具(=ガッシュ)があります。
絵の具に加える水の量によって、濃淡やにじみといった流動性のある表現ができる点が特徴と言えます。
「アクリル絵の具」とは?
「アクリル絵の具」とは、顔料にアクリル樹脂(アクリルエマルション)を練り合わすことで作られた水溶性の絵の具のことです。
「アクリルエマルション」はアクリル樹脂をマヨネーズ状に乳化させたものであり、乾きが早く、乾燥後は耐水性になります。
そのため、色の上に別の色を塗り重ねることができます。
また、水彩画のようなタッチで描くことができる他、水に溶かさずそのまま描くことができたり、メディウムを使えば、油絵の具のようなタッチやツヤ出し、ツヤ消しなど表現の幅にバリエーションを持たせることが可能です。
「水彩絵の具」と「アクリル絵の具」の違い
「水彩絵の具」と「アクリル絵の具」の違いを、分かりやすく解説します。
「水彩絵の具」と「アクリル絵の具」の主な違いは以下になります。
まず、「水彩絵の具」の材料は顔料とアラビアゴムであり、対して、「アクリル絵の具」の材料は顔料とアクリル樹脂です。
次に、「水彩絵の具」に耐水性はありませんが、「アクリル絵の具」は乾いた後に耐水性を持つため、水をつけても絵の具はとれません。
最後に、「水彩絵の具」は基本的に紙に描かれますが、「アクリル絵の具」は紙をはじめ、土、石、布、コンクリート、セメント、ガラス、金属など様々な素材に描くことが可能です。
まとめ
「水彩絵の具」と「アクリル絵の具」には材料や性質、描くことができる素材に主な違いがあるということでした。