「エージェント」と「スパイ」の違いとは?分かりやすく解釈

「エージェント」と「スパイ」の違いとは?分かりやすく解釈違い

秘密指令を受けて暗躍する人を指す言葉として「エージェント」「スパイ」があります。

2つの言葉はそれぞれ何を指しどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「エージェント」「スパイ」の違いを解説します。

「エージェント」とは?

「エージェント」とは、「本人の代わりとして行動する人」を指す言葉です。


「エージェント」の使い方

本来であれば本人が行動すべきところを場所の制約や時間の都合など何らかの理由によって本人が行動できない時に本人に代わって行動する人を指します。

いわゆる「代理人」のことで依頼主から権利や権限の一部を託され依頼内容を達成するために活動する人を指す言葉です。

商品をセールスして回る販売代理店や選手に代わって移籍交渉や契約などの業務を遂行するスポーツの仲介人などをさす意味のほかに「国家に成り代わり他国に潜入して活動に従事する人」という秘密工作員の意味でも使われます。


「スパイ」とは?

「スパイ」とは、「国家や企業などの組織に雇われて働く秘密工作員」を指す言葉です。

「スパイ」の使い方

対立関係にある敵国やライバル企業などに潜入し雇い主の利益のために情報を盗み出したり破壊したりすること総称して「工作活動」といいます。

政府や企業に雇われて工作活動に従事する秘密工作員のことを「スパイ」といいます。

一般的には「軍人なのに制服を着用しないなど身分を明かさないまま敵地に潜入し秘密裏に工作活動に従事する者」というのが「スパイ」の定義です。

「エージェント」と「スパイ」の違い

「エージェント」「スパイ」の違いは「役割」です。

どちらも秘密工作員を指す言葉ですが施設に侵入して情報を盗み出したり現地人に接触して協力者に仕立て上げたり施設を破壊したりなど直接的に活動する工作員を指すのが「エージェント」、直接的に活動する工作員に加え機密情報の漏えいや潜伏先の提供など直接的な工作活動には従事しない協力者も含めた工作員全体を指すのが「スパイ」という違いで使い分けられます。

「エージェント」は密かに敵陣に潜入する「アンダーカバー」や金銭や恋愛感情を利用して協力者に仕立て上げる「リクルーター」などと同じ「スパイ」の一種です。

まとめ

「エージェント」「スパイ」が表しているものは全く異なります。

日常ではあまりなじみのない言葉ですが安全保障にも関連する言葉なので違いを知っておきましょう。

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