手軽に美味しく料理を作れる調味料として「だしの素」と「味の素」があります。
2つの調味料にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「だしの素」と「味の素」の違いを解説します。
「だしの素」とは?
「だしの素」とは、「だしの旨味を凝縮した調味料」のことです。
「だしの素」の使い方
和食の味を組み立てる基本となるのが「だし」です。
だしとは食材の旨み成分を抽出したものを指す総称で和食では昆布やカツオ、煮干しや干し椎茸などが使われます。
料理の旨みとして欠かせないだしを家庭でも簡単に使えるようにした調味料が「だしの素」です。
食材から直接だしを取るのは手間も時間もかかります。
「だしの素」はだしをとる食材の旨味成分のみを抽出し食塩などで味を整え顆粒にした調味料で、適量をお湯に溶かすだけでだしの旨みを加えられる優れものです。
「味の素」とは?
「味の素」とは、「味の素株式会社が製造販売するうま味調味料」です。
「味の素」の使い方
日本人が好む昆布の旨味成分であるグルタミン酸ナトリウムを結晶化させた調味料を指します。
かつては化学調味料と呼ばれていましたが現在販売されているものはサトウキビなど自然の材料から作られており、いわゆる化学合成のような手法が使われていない天然由来の調味料です。
「だしの素」と「味の素」の違い
「だしの素」と「味の素」の違いは「使い方」です。
「だしの素」はだしの旨味の成分を凝縮し顆粒にしたインスタントだしでお湯に溶かしてだし汁を作るのに使うのに対し、「味の素」は旨味成分のみを抽出した調味料で旨味を加えるのに使います。
だしの素にはうまみ成分のほか食塩や砂糖などが含まれていますが「味の素」の成分はうまみ成分であるグルタミン酸ナトリウムのみです。
「だしの素」の例文
・『味噌汁を作るのにだしの素を使う』
・『だしの素を使えば簡単に煮物ができる』
「味の素」の例文
・『仕上げに味の素を振りかける』
・『味の素を隠し味に入れる』
まとめ
「だしの素」と「味の素」は使用目的が異なるほかインスタント顆粒だし全般をさす一般名称と商品名という違いもあります。
使い方も全く異なるので混同しないよう注意しましょう。