「一万円」と「壱萬円」の違いとは?分かりやすく解釈

「一万円」と「壱萬円」の違いとは?分かりやすく解釈金融・経済

「一万円」「壱萬円」はどちらもお金を表す言葉ですがどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「一万円」「壱萬円」の違いを解説します。

「一万円」とは?

「一万円」とは、「一円の一万倍にあたる金額」です。


-一. 「一万円」の使い方

日本の法定通貨である円のうち最低金額にあたる一円の一万倍に相当する金額を表します。

日本では四種類の四平が発行されていますが紙幣の中で最高金額にあたるのが「一万円」で、「一万円」の価値を有する紙幣のことを「一万円札」といいます。


「壱萬円」とは?

「壱萬円」とは、「一円の一万倍にあたる金額の別字表記」です。

-一. 「壱萬円」の使い方

お金を漢数字で書く時に注意しなければいけないのが数字の書き換えによる偽造や改ざんです。

小切手などに金額を記入するときに「一」という漢字を使ってしまうと後から勝手に線を書き足されて「二」「五」「十」など本来とは異なる数字に書き換えられてしまう恐れがあります。

そのような書き足しによる偽造を防止するために用いられる表記が「壱萬円」です。

「壱萬円」「壱」「一」の異体字で意味の違いはありません。

小切手や領収書など確かな金額を記入する必要がある書類に「壱萬円」という表記を用いることで後から書き足される心配がなくなり偽造を防止できます。

「壱萬円」「萬」「万」同じ意味なので「壱万円」と書いても問題ありません。

「一万円」と「壱萬円」の違い

「一万円」「壱萬円」は全く同じ金額を表しています。

「壱萬円」は改ざん防止や誤読予防などの目的で使われる表記であり一般的には簡単な「一万円」が使われています。

どちらも金額を表す表記として認められているので使用に問題はなく書類の効力も同じです。

「一万円」の例文

・『会計はちょうど一万円だった』
・『財布には一万円入っている』

「壱萬円」の例文

・『小切手に壱萬円と書き込む』
・『壱萬円と書いておけば改ざんされる心配はない』

まとめ

「一万円」「壱萬円」は同じ金額を表していますが偽造防止などの理由で使い分けられます。

お金に関係する言葉なのでそれぞれの違いと使い分けの基準を知っておきましょう。